山梨県立新県立図書館

新県立図書館に関する県民フォーラム

県民フォーラム

2007年8月26日、昭和町のアピオ甲府で新県立図書館に関する県民フォーラムが開催されました。

新県立図書館整備検討委員会から、浅川玲子、数野 強、永井健夫、前澤哲爾、若尾直子の皆さんが木田献一委員長を真ん中に並んでおられ、向かって左には事務局の方が座っていました。
開会、趣旨説明、出席委員の紹介、県立図書館の概要説明が事務局により終わった後は、木田さんの司会進行でフロアーからの意見・質問を求めるというプログラムに入りました。それに対して必要なら出席委員または事務局からの回答があるという形式です。
私は最初に出席委員の皆さんで意見交換があって、その後でフロアーとの質疑応答というシンポジウム形式かと思っていたのですが、委員会としては既に2回の会合を重ねてその議事録も公開済みですから、ここではフロアーの質問、意見を中心に行うというフォーラムだった訳です。
私は時間の関係で参加を予定していませんでしたので何の準備もしていませんでした。それがなんとか時間の都合がついた(別のイベントを中座させていただいた)ので、その足でアピオに出かけたのです。ですから申込もしていなくて開会ぎりぎりの時間に資料だけいただいて受付を通りました。

帰宅してから資料を拝見したり、新県立図書館整備検討委員会のホームページを見たりしましたが、フォーラムに参加された皆さんはこれらの情報をきちんと把握されていて的確な質問、意見を述べておられることを感じます。
私が読んだ記事は、2007年8月26日 UTYニュースNHK山梨のニュース、2007年08月27日の山梨日日新聞毎日新聞山梨版の記事です。

「子どもや障害者が利用しやすいように、建設場所は交通アクセスの良い甲府駅の近くが望ましい」
「専門知識を持った司書を充実させて欲しい」
「障害者のためにも電車やバスが利用できる交通アクセスの良い場所に建設し、使いやすい施設にしてほしい」
「市町村の図書館と連携を深めて本を検索する機能を強化」
「遠方の人も利用しやすいよう宅配便を使って本を貸し出したりするなどサービスを充実」

建設場所について「交通アクセスの便利なところが理想」「中学生や高校生も利用しやすい場所がいい」などと、JR中央線や身延線、路線バスが集まる甲府駅北口県有地への建設要望が相次いだ。PFI方式を導入する計画だったが、参加者からは現在の図書館と同様に県が直接運営することを求める意見が続出。「図書館運営には高い専門性が求められ、県直営が望ましい」などの指摘
市町村立図書館にはない専門性の高い資料の収集や、子どもの読書教育をする支援センターの設置が要望され、行政や議会資料などを一括して閲覧できるよう求める意見(以上、山梨日日新聞)

2会場合わせて約150人が参加。建設地を巡っては「中高生が電車やバス1本で行ける場所を」「JR中央線、身延線、路線バスを含めて考えるべきだ」などの意見が多く上がり、「駐車場の確保も重要」との意見もあった。「障害者や乳幼児、高齢者らが利用しやすい施設とすべきだ」「生涯学習拠点などと一緒にせず、図書館単独で建設を」「図書館長は(県職員の)横滑りでなく専門職員にすべきだ」などの要望も上がった。(毎日新聞)

私が感じたのは図書館単独建設を希望する意見と、バリアフリーであることや交通アクセスの点から建設地を甲府駅北口に要望する意見の多さでした。私の子供のころの読書三昧を振返ると、インターネットに親しむ以前に活字に親しむ環境は子供にとって必須のものと思っています。甲府では市立も県立も図書館がその点では実に熱心な活動をされていると感じています。利用率に問題があるとすれば、それは子供にとってのアクセスビリティに問題があるということでしょう。充実した図書館はマルチメディア時代の子ども達にこそ必要です。情報を検索する力は図書館で書架と向かい合って培われる事を忘れてはならないのです。アニメやゲーム操作にいかに堪能でもそれは情報処理には結びつかないと思っています。

8月19日に開催された県立図書館での「文化講座-夢を吐く絵師・竹中英太郎」を聴講していますし、このようなイベント以外でも県立図書館は甲府市立図書館と併せてしばしば利用しているので、蔵書が46万冊もあるのに本来の収容能力は29万冊で、いろいろご苦労して収納しておられるなどのお話を伺うと早い時期に良い図書館が甲府駅北口に建設されることを願いたいと思います。
9月10日には新県立図書館を考えるシンポジウム「デジタルアーカイブで結ぶ 知の構造」が開催されますが、前日9日は県外出張で帰宅は10日にずれ込むかも知れません、このシンポジウムも参加申込は出来ない状況です(^_^;)
新図書館関係は別にホームページの方で整理していく予定です。

このページはICT甲府のブログに掲載した記事の転載です。

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