武田氏館跡@甲府市

武田氏館跡大手門東史跡公園の公開

2009年04月08日に甲府市ホームページで甲府市教育委員会文化振興課のメッセージがありました。
『武田信玄の館であった国史跡武田氏館跡(現武田神社)の正門にあたる大手門東側で甲府市教育委員会が進めてまいりました史跡の整備工事の一部が完了しました。4月16日午後3時からのオープニング式典後に史跡公園を一般開放いたします。』という内容です。

2006年4月29日に三日月堀の見学会に参加してから国史跡「武田氏館跡」保存整備事業に関心を持ちフォローしていました。今回は整備事業の第1期・大手門周辺ゾーン 平成19(2007)年度~平成21(2009)年度で、平成20年度分の完了ということになります。

2009年2月7日には、甲府市教委が国指定史跡「武田氏館跡」の史跡公園整備に伴い、館の大手門を守っていた「大手石塁」の解体修理工事を一般公開しました。石を積み直す改修現場の見学、市教委担当者や改修にあたる石工らが改修工程や今後の整備の進め方などを解説したと報じられましたが、私は参加できませんでした。2月4日の山梨日日新聞によると、『長年農地に埋もれていて、東面は比較的良好な状態で残っていたが、西面は石垣の多くを損失、南面も上部を欠損した状態で出土した。今後、破損が激しい個所は解体修理し、新たな石材や詰め石で復元する。』とのことでした。
この石塁については先年の三日月堀見学会で既に知っていましたが、これは武田氏の史跡というより武田氏滅亡後にこの館を甲州支配の拠点とした豊臣の武将による構築です。可能なら三日月堀を復元したと思いますが状態が悪くてできなかったものと思えます。

武田氏館跡大手門東史跡公園
完成予想図・武田氏館跡大手門東史跡公園

2009年4月5日、武田神社で行なわれた古武道奉納を見学した後、大手口公園に回ってみました。惣堀の東側を南北に通る鍛冶小路脇に完成イメージ図が掲示されていました。
木橋から石塁までの部分は既に芝生が出来ているようですが、石塁部分は今年3月から芝生が養生されているとのことです。

今後の信玄公祭りでは、この史跡公園もイベントのポイントになる事が期待されます。

史跡公園
史跡公園の桜、2009-04-05
史跡公園
造成中の史跡公園、2009-01-01
武田神社初詣の折に撮影