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武田信玄の「のろしリレー」再現 長野→山梨300キロを2時間で(毎日新聞長野版 021/7/6)
戦国武将・武田信玄(1521~73年)が情報伝達のために使ったのろしリレーの再現を、「武田信玄狼煙(のろし)会」(秋山大一幹事長、事務局・長野県喬木村)を中心に歴史愛好者らが計画している。今回14回目だが、長野だけで行っていたのを初めて信玄本拠地の山梨県までつなぐ。300キロ近い距離を60カ所以上で中継。信玄生誕500年という節目の年に花を添える。
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夢つなぐ狼煙で300キロ 信玄生誕500年で下伊那から山梨へ(信州・市民新聞グループ)
山梨県内では11地点を結び、ゴールの「躑躅(つつじ)ケ崎館跡」である武田神社を目指した。境内には、陣幕を張って「本陣」が設けられ、武田家第17代当主・武田英信さんが「お屋形さま」となって待機。武田家家臣の子孫でつくる武田家旧温会役員から、「午後1時20分ごろにのろしを確認した」との知らせを受けた。
秋山幹事長(62)は「のろしルートの再現にやっとこぎつけた。68カ所で尽力してくれた皆さんと成功の喜びを分かち合いたい。これを機に、さまざまな分野での協力体制をつくり上げていかれたら」と笑顔を浮かべていた。この日は根羽村から甲府市までの計10カ所でドローンを使った空撮も行い、後日編集して会員制交流サイト(SNS)での公開を予定している。
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10月30日に狼煙リレー 下伊那から甲府へ(2021年6月25日 長野日報)
伊那谷と諏訪地域を結んで戦国時代の武将武田信玄が情報伝達の手段に使ったとされる狼煙を再現する「武田信玄狼煙会」は24日、下伊那郡喬木村内で開いた会合で、今年の第14回狼煙リレーを10月30日に開催することを決めた。リレーは今年の武田信玄生誕500年に併せ、初めて長野県を越え、信玄ゆかりの山梨県へつなぐ。
狼煙リレーは同日現在、長野県内23市町村の50カ所と、山梨県内4市の8カ所で実施を予定。上伊那地方では伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村、中川村が参加する。駒ケ根市と飯島町、宮田村には現在参加を打診している。このほか、会員ではないが塩尻市の有志も参加する。
当日は午前11時に下伊那郡の根羽、平谷、阿智、泰阜の4村で同時に着火。予定では午前11時25分ごろ、同郡松川町から中川村の陣馬形山を通過し、同11時45分ごろに辰野町を越えて塩尻市、正午に諏訪市、午後0時25分に富士見町から山梨県の北杜、韮崎、甲斐の3市を経て、午後1時ごろ甲府市に到達する。
荒天時の開催日は翌10月31日。会代表の秋山大一幹事長=諏訪市=は「リレー開催日は、山梨県で実施する信玄公生誕500年記念イベントの期日に合わせた。十分な新型コロナ感染対策をした上で、リレーを通じた地域間の交流を深めたい」と述べた。