甲府市中心市街地活性化基本計画策定委員会

中心市街地活性化
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第6回会議録

開催日時・平成19(2007)年10月30日(火) 午後3時
開催場所・甲府市役所 本庁舎 4階会議室 出席・14名
議事内容等
委員長から、今回が実質的に最後の委員会になる旨のあいさつがあり、続いて、過日の甲府市中心市街地活性化協議会からの市長への提案について、事務局に説明を求めた。

(1)甲府市中心市街地活性化協議会からの提案について

10月11日に甲府市中心市街地活性化協議会が開催され、その席上、協議会で4、6、8月に検討した内容と下部組織の交通問題ワーキングが検討した内容を取りまとめた事業案が決定され、10月22日に市長に提案された。

商業関係のソフト事業として、新たなまちづくり会社の設置、甲府中心商店街のにぎわい創出のためのイベント事業として、「やまなし映画祭」、「甲府まちなかミュージックフェスタ」の開催、幕絵を活用したイベントの実施等の提案を受けた。

空店舗対策事業としては、専門的なノウハウを持った団体等と共同して行う事業で、「まちなかヴァンフォーレプラザ」や大学生の出店による「CAMPUS」、「銀座街の駅」、「桜座」、「四菱まちづくり総合研究室」等の事業を継続展開する提案を受けている。また、甲府市商店街で商売を行いたい創業者等への個別支援事業として、チャレンジショップ事業、家賃補助を継続的に展開していくことの提案を受けた。

商店街の個店の販売力向上事業(一店逸品事業)、新規事業としての商店街の店舗デザイン向上事業の提案を受けている。魅力ある商店街づくり事業ということで、商業デザインを募集し、店主側にも店舗のデザインを変えたい店を募集し、店舗をまちなみ、景観に合った形に直していくという提案を受けている。

交通・駐車場関係事業として、中心商店街循環バス「レトボン」再生事業があるが、レトボンは当初2台で運行していたが、途中から1台になり、25分間隔ということもあって使い勝手が悪いため、このレトボンを2台にして、1台は既存のルートを改善、もう1台はもう少し観光的な要素を含めて使ったらどうかという提案を受けている。また、新しいデザインのバス停&バスやレトボンをコンソーシアムと絡めた平日活用等の提案を受けている。

高齢者が中心市街地に出かける際にも使える高齢者へのおでかけ支援や自家用車を利用して買い物に来た人には駐車場券のサービスがあるが、バスで買い物に来た人にはメリットがないので、バス利用の買い物客への乗車券サービスの実施、また、グレード感があるバス停、新たなバス停やバスターミナルの設置の提案を受けている。

来街者の利便性向上という意味で、共通の駐車場システムの構築が挙げられおり、これについては、ワーキングで引き続き検討している。

商業関係ハード事業として、オリオン通り商店会アーケード架け替え事業(紅梅地区の再開発に合わせたオリオン通り北側の架け替え)、桜町四丁目商店街の駐車場活用(元市町村共済の駐車場を地元の商店街で購入し、回りの駐車場と併せた駐車場の活用)、常盤通り名店街協同組合(コリド桜町)のアーケードの改善・ファサード整備による明るい商店街の形成、甲州夢小路(仮称)事業(甲府市が進めている北口の新都市拠点整備事業のひとつで、は観光客の入込みが可能)の提案を受けている。

協議会からの提案を受け、市長からもできる限り計画に盛り込んでいきたいという話があった。これに基づき今日の委員会の議事内容の「計画記載事業案」ということで、改めて説明をさせていただく。

【委員長】
協議会会長のA委員から何か説明は?

【A委員】
提案については、市長からも前向きに回答していただいた。

【委員長】
その内容は地元の新聞にも掲載されていたし、10月24日の新聞にも細かい内容が報道されていた。

今、事務局から説明があったが、この提案をどのように委員会で活用していくかは、後で話したい。それでは次に専門部会長会議について報告させていただく。

(2)専門部会長会議の報告について

【委員長】
10月11日、よつびし総研において、3部会長が集まり話し合いをした。特にキャッチフレーズ、全体を把握するようなコピーがなかなか決まらなかったたが、部会長の中から大変良いプランが出て、キャッチコピー「自分参加でつくる 生き甲斐都市こうふ」ということで案を提示したい。生き甲斐の甲斐を平仮名ではなく、漢字にしたのは、甲斐の国の甲斐に掛け合わせているということを少しだけPRさせていただきたい。

なお、その後のまちづくりの方針としては、事務局から4点ご説明願いたい。

【事務局】
一番表出しにするキャッチコピー案ということで、委員長から説明いただいたが、それに続くまちづくりの方針、小分類的な部分になる。これについては5月の第1回委員会の時に、皆さんに議論していただく考えの基になるような策定方針を5つ挙げさせてもらったが、これは、議論の端緒につくためのものということだったので、これまでの議論、専門部会長会議で出た話等を総合的に考え、また他都市の例等、様々なものも参考にしつつ、4点挙げさせていただいた。

1点目は「にぎわいがあり、住んで訪れて喜びが感じられるまち」である。事業との関連にも書いてあるが、市街地再開発事業等により、新たなにぎわい拠点の創出、居住スペースの増加、商店街活性化等により、そこに住む人、訪れる人に喜びを感じられるまちづくりということで挙げている。

2点目は「歴史や文化を感じられるまち」である。舞鶴城公園や駅周辺にも歴史的な施設、文化的な施設が整備され、また、地域にいろいろな資源もあるため、長い時間の中で育んできた歴史と文化を活かしたまちづくりが必要ということで挙げている。

3点目は「すべての人にやさしいまち」である。バリアフリーの道路整備、緑化推進、公共交通の利便性向上等により、子供から高齢者、障害者、交通弱者を含めた市民すべての人にとってのやさしいまちづくりというコンセプトである。

4点目は当初の方針の中でも謳っているが、前計画については、誰がどのような形で事業を実施していくのかがはっきりしていなかったことも問題だという指摘があったため、その点も踏まえ、住民、事業者、行政等が一緒になって考え、取り組んでいくことが必要だということと、大型店等の事情に左右されない、社会情勢の影響を受けにくい、安定・持続性のあるまちづくりが必要だということで「協働でつくる持続性のあるまち」とした。

以上4点を表出しの「自分参加でつくる 生き甲斐都市こうふ」に続くまちづくり方針の項目として挙げた。

【委員長】
キャッチコピーは、「自分参加」ということを強調したい。最初は市民参加という言葉で話し合っていたのだが、市民参加というと何となく主体性がはっきりせず、他の誰でもという感じになるので、自分たち、私たちということを強調したかったため、あえて「自分参加」というあまり聞き慣れない言葉だと思うが、これに決めさせていただいた。キャッチコピー及び、それに続く方針について皆さんの意見はいかがか。

特に無いようなので、この部会長会議で話し合った内容で決定させていただく。

では次は「成果指標」について。これも国に提出する時に、具体的にどういう数値目標を掲げるのかということで求められている内容だ。既に認定を受けた地域については2つとか3つ設定している。それぞれいろいろあるが、甲府市は、「歩行者通行量」、「居住人口」、「空き店舗数」、「レトボン利用者数」の4つを使おうということになった。

「歩行者通行量」は、歩行者が計画の開始前と後でこれだけ増えるということを数値化したい。ここに自転車も加えたかったのだが、自転車に関する事業が継続検討となったため、歩行者通行量ということで決めさせていただいた。

「居住人口」は、中心市街地に人口を増やす目標で計画を作っていきたい。

「空き店舗数」は、現在は何店舗空き店舗があるが、今後についてはこれだけ空き店舗を減らしていくということの目標だ。

「レトボン利用者数」は、今、走っている土、日曜日のバスを2台にしたいということが計画の中に盛り込まれたため入れた。この4つの数値を成果指標として用いていきたい。

商業者の売上高、いわゆる販売高について数値化したい部分もあったのだが、実際これは難しい。各小売店の数値、売上高をどうやって抽出するかという問題がある。仮に数値化したとしても、大部分が大型店の売上げになってしまうのではないかということもあるため、この数値は採用しないということにしたい。

したがって、「歩行者通行量」「居住人口」「空き店舗数」「レトボン利用者数」で数値化したいと思うが、これについていかがか。

【B委員】
基本的に何か問題があるというほどのことではないが、空き店舗数の場合、例えば、テナントビルが1つ壊されると、実質的には何も活性化していないのに良い状況に向かっているように見えるため、逆に開店している、営業している店舗数などを指標とした方がより活性、賑わいの状況を表すには向いていると思うがいかがか。

【委員長】
他の地区を見ても、空き店舗がほとんど数値として採用されている。開いている店舗を数えている地区は多分ないと思うので、一般的には空き店舗で数値化している。仮に店舗を壊してビル化してしまったものがカウントされないということは、それはどうなるのか、分母に入れるのか入れないのか分からないが、いずれにしても、空き店舗で良いのではないか。今のビル化した時の数値をカウントするのかしないのか等、技術的な問題はあると思うが。

【B委員】
今、なぜそういうことを言ったかというと、昨日たまたまある別の所で農地の話が出て、農地の耕作放棄面積は全く変わっていないのに、その割合がどんどん上がっていっている。それはなぜかというと農地自体が減っているからだということが実際にあった。その辺で、どうかと思った次第だが、皆さんがそれで良ければそれで結構だ。

【委員長】
一般的な流れでは空き店舗で採用しているため、甲府も空き店舗数の推移、空き店舗が減っているということで数値化をさせていただきたいと思う。

【C委員】
歩行者通行量というのは、測定地点によって大幅に変わる。どこで測定するのかを明確にしておかなければ、ちょっと指標になりにくいのではないかと思う。

【委員長】
過去のデータを取る場所は決まっている。中心市街地について、商工会議所が毎年カウントしている場所がある。

【C委員】
この効果を一番期待できるところで通行量を測るのが望ましい。ご研究いただきたいと思う。

【B委員】
歩行者量については、長期にわたり、ずっと同じ場所で市内20地点近くを測っている統計がある。それはそれで問題はないのかと思う。その数字がいろいろな箇所、20地点近くを延べでカウントするため、一人の人が来たかどうかだけでなく、その人がどれだけ多く回ったかということも影響しているということで、にぎわいを測る指標としてはかなり良い指標だと私自身は感じている。

【C委員】
この成果指標を議論する時に、政府がいろいろ案を審議する委員会、最終委員会で一番議論になったのがこの成果指標について中心商店街商業地域が、どれだけ他所の地域からの購買力を吸引したのかという指標が一番大事であるという結論だ。それをちゃんとどういう方法で算出するべきかもそこでは議論されていた。そういうものが一番大きな中心商業地域の改造の効果だろうと思う。その点は考えなかったのか。

【委員長】
それは極めて理想的な数値だと思う。それが分かれば本当は一番良いのだが、ではそのデータをどうやって算出するかという技術的な問題があるかと思う。

【C委員】
その委員会の説明によると、そこに住んでいる地区住民の消費購買率全体と、その中における商店の商業者全体の売上げと、その2つから算出するのが最も簡便であり、やりやすいと書いてあった。その地区の商店の売上げが、地区の住民の購買を超えれば超えるほど、他所から吸引しているのだと。それを高めるのが大きな効果なのだという論法で座談会は終わっていたようだ。この場所で実行可能か別にして、そのようなものも案外無視できないのではないかと思う。

【委員長】
よく生鮮産品のシェアをどう高めるかという問題があり、そういう仕組みで、いわばスーパーなどの出店の指標などで使うことはあるが、今回の中心市街地の捉えどころはまず、エリアの問題も含め、ちょっと試算がしにくいのではないか。特に限られた時間でこの数字を作らなければいけないという問題がある。実はこの算式も、いろいろなやり方があって、岐阜市の報告書を見たら、実に緻密な計算をしている。そういったやり方もあるのだろうが、そのようなやり方は岐阜市でも確か採っていなかったと思う。そういう面では今のC委員のご提案のその地区の売上高についての比較をするのは、かなり短期間の間にそれを数値化して算出するというのは、ちょっと難しいという気がしている。

【C委員】
経営収支調査と商業統計調査の2つの統計を混ぜれば容易に算出できるのではないか。ただ、時間はかかるから、すぐにこれを出せというのは無理だ。3年くらいかかる。

【委員長】
商業統計というのは確か5年に1回だ。そういうタイムラグもある。私もちょっと算出には自身がないというところだ。

【B委員】
今の件で似たような話なのだが、商圏実態調査を使うというのは不可能なのか。今、中心街だけを別のエリアとして取って算出している。中心商店街がどれだけ商圏を持っているのかということだ。例えば昭和町からどれだけの人を引っ張ってきているのかというのが数字で出ている。これも何年かに1回しか統計がないため使えるかどうか分からないのだが、市ではこれはどういうふうに判断しているか、お答えできる人はいるか。

【商工会議所】
商圏実態調査の方法も含めて説明したい。3年に1度やっている。県全体の商工会議所、商工会が協力し合い、現在、そこの地域の中学1年の家庭に調査票を配り、回収して「どこで買い物をしているか」という調査をさせていただいている。例えば甲府の中学1年生の家庭が、甲府で買っているのか昭和で買っているのか、甲斐市で買っているのか。個店で買っているのか、ショッピングセンターで買っているのか。それによって甲府市の商業の占有率が何%とか、そういう算式を出させていただいている。これも毎年できないため、3年に1度、商工会議所、商工会でやっている。たまたま今年がその調査の年度であるため、現在、調査を実施していて今、集計中の段階だ。

ただ、甲府の中心商店街だけの算出ではなく、甲府市全体でやっているため、その辺がデータとして使えるかどうかというのが難しいところがある。

【B委員】
平成16年の調査では「中心街」というのが確かあったような気がするが。

【商工会議所】
甲府市内で買い物というふうになっているとは思う。

【B委員】
市内の統計があって、バイパス、中心街とか、内訳としてあるのだが。

【商工会議所】
細かい算出が分からないので申し訳ないが、一応調査方法としては、そんな方式を取らせていただいている。

【委員長】
それも1つの方式だと思うが、無理して間違った算出をするのも困る。この4つを成果指標でまとめていきたいと考えているので、よろしくお願いしたい。

【D委員】
まちが持っている機能というのは、商売のことだけでなく時間消費というものもある。まちに来る楽しみはただ単に買い物をするだけでなく、歩くこと自体も楽しみになるはずだ。そういうふうに考えるとここの4つの指標のうち3つは、要するにここに訪れる人たちで、特に空き店舗も含めて考えると商業メインだけではないはずだから、そういう意味からしても私は、ここに訪れる人たち、住んでいる人たちの視点も大事だと思う。そのため、商業関係の指標をこれ以上増やす必要性はないと思う。逆に言えば、そこに訪れる人たちの目線に立った指標があればむしろ採用したいくらいだと思うが、そういうことから言っても、この4つで妥当ではないかと思う。あまりにもこっちに偏る、あっちに偏るという話しではなく、むしろ最初のキャッチコピーにあるように、自分達でつくる自分達の街であるわけだから、その辺の視点に立って考えると、これで良いのではないかと思う。

【委員長】
そういうことで、皆さんご賛同いただきたい。この4つでよろしいか。

【E委員】
ここで具体的な数値目標を決めなくていいのか?最終的には決めると思うが。

【事務局】 具体的な数値については、現在作業中である。

【E委員】
先ほどの歩行者通行量だが、事業との関係ですると、トレンドという話しもあったが、北口は今まで全く調査していないと思うのだが、北口の事業も入ってくるため、あまりトレンドを押さえておく必要があるのかという気がしないでもない。その辺を検討いただきたい。

【委員長】
そんなことで皆さんからいろいろご意見いただいた。この4点で比較的数字として取りやすいということで、決定させていただきたい。

続いて、新たな『市民まちづくり組織』の設置について、私から提案をしたい。実は今回の委員会は計画を作るという立場で皆さんにいろいろご意見をいただいているわけだが、実際にこれが認定をされて、運用、実行の段階になった時に、市に私達市民のそれぞれの専門的な分野における知識を活用していただきたい。まさに市民が作るまちづくりを続けていきたいと思ったため、ぜひ今回の報告書の中に、こういう市民の会議を引き続き継続して開催してほしい、実施してほしいという項目を入れたい。皆さんのご了解を合わせてお願いしたいと思っている。よろしいですね。

では、資料の事業計画(案)について事務局から説明いただきたい。先ほどの協議会の提案などを含め、どのような形で整理していったかをお話しいただきたい。

【事務局】
個別の計画に行く前に説明させていただくと、資料の3ページの38番までは、計画に記載していく事業で、まだ途中の部分もあるが、内容としては実効性が高いということで盛り込めると判断させていただいたものだ。4ページの5件ついては、同じく計画に記載していく予定だが、これについてはまだ検討を継続しているところで、何とかこの計画期間中には形にしていきたいという意味で載せた。5ページにある7件については、先ほどの協議会からの提案も含め、市の財政的な面も勘案し、ここまでの段階で検討した結果として、現段階では計画の方に記載していくのは困難ではあるが、中心市街地の活性化に向けては必要な事業であるため、新たなまちづくり組織、まちづくり会社等が継続して検討していくべき事業という内訳になっている。

では、1ページに戻って説明をしていく。項目というのは、国の計画に分類があり、その言葉の中からのタイトルである。事業名も具体的に国に出す時には精査した内容になる。事業内容、事業主体、実施年度、これについては平成20年度からの計画であるため、平成19年度より前にスタートしたものについては既存という区分になっている。最後の項目になっている「提案」は、どこが事業として提案したかということで、市は甲府市、県は山梨県、策は策定委員会として専門部会長の報告を含めて案として挙がったもの、協は協議会から提案をもらったものという内訳になっている。

1番から11番については、市街地整備ということで都市計画的な部分の話だ。既に進んでいる紅梅地区の再開発事業、甲府駅北口の土地区画整理事業、甲府駅周辺拠点形成事業、都市計画道路の和戸町竜王線の整備、バリアフリーの基本構想による道路改良事業、まちなか回遊道路整備事業、まちの杜推進事業、まちなか緑化推進事業、案内板という形で、これについてはこれまでの委員会の中で、市からも示させていただき、また専門部会長会議でもこれが良いだろうという意見をもらったものだ。10番は県の事業ということで出してもらった舞鶴跨線橋歩道整備事業だ。

11番のシビックコア地区整備事業(行政棟建設)は、いわゆる国の合同庁舎を北口に建設するものだが、国の方針が明らかになったため、今までは示す機会はなかったが、ぜひこれも出していきたいということだ。具体的な内容については全容が明らかになっているわけではないが、甲府駅周辺の整備、全体的な中では非常に重要な事業ということで、追加のような形で挙げさせていただいている。

12、13、14、15が、都市福利施設、学校や公共施設の関係だが、13番の宝石美術専門学校等については既にこの委員会でも何回か出ていることだ。12番については、先日の協議会から出た内容だ。中心市街地において、大学サテライト授業を実施するということで、大学コンソーシアムが中心となり、学生や一般の方への開放講座ということで掲載させていただいている。協議会からは公共交通という部門で出していただいているが、私共の判断としては、まずは中心市街地におけるサテライト授業が中心にあって、それに付随してレトボンの活用ということを考えたため、この都市福利施設のほうに入れさせていただいた。

まちなか健やかサロン、これは当初から出させていただいているが、甲府銀座ビルにある福祉の施設の運営をそのまま継続して載せてある。

15 番の市役所新庁舎の建設については、事業としては初めて出させていただいたが、新庁舎の建設についてはご案内のとおり現在地での新庁舎の建て替えという方針が決定し、広報等にも知らせてあるが、今度考えている新庁舎は単なる事務室のスペースだけではなく市民が日常的に集える、触れ合える場を創出するというコンセプトがあるため、この点で都市福利施設の概念に合致するため、挙げさせていただいている。事業年度については、スタート年度は微妙な部分もあるが、平成19年度に組織も新たになってできたということで19~24年度、既存事業という形にさせていただいている。

16番は居住のメニューだが、紅梅地区再開発事業の再掲という形に実際はなるが、再開発ビルへの住宅建設ということで中心市街地の居住推進で約104戸計画されている、そのマンションのプランということで載せている。

17番からは商業のプランであるが、協議会でも取り上げられ、新聞等にも載った新たなまちづくり会社の設立だ。これにより、今後のまちづくり、この計画を実施する主体のひとつということだ。

18、19番はちょうど今、商工会議所でやっている映画祭、ミュージックフェスタで、継続事業で挙げさせてもらった。

20 番については、地域資源を活用したイベント実施ということで、実施主体は微妙なところがあるが、当初は協議会から新たな幕絵コンテストの実施ということでの提案をもらった。その後、県からヴァンフォーレ甲府やワインなどいわゆる地域に根差したもの、地域資源を活用ということでイベントを検討していくという話があった。まだ単独で掲載するような状況ではなく、時間がかかるということがあったため、幕絵と一緒に入れるのがよいのではないかという話もあり、地域資源活用ということで括らせてもらった。

21~24番は既存の事業と新たな店舗デザインということで、協議会からの提案からも出ているし、策定委員会の商業部会からも良いのではないかということで出ている事業だ。

25番のアーケードの架け替え、夢小路についても先ほどの協議会からも出たが、来街者の増加の面で非常に有効な事業だと考えている。

27 番のポイントカード・システムの導入は、事業主体が新生協議会ということで一応挙げさせてもらっているが、中心商店街が共通のポイントを出すということで、これは過去にも取り組んだ経緯があり、実際難しかったという意見もあったが、やはり新たにこういうことをぜひやって商店街自身の魅力を向上したいという話があり、実施年度は平成20年度からは難しいため22年度になっている。

また、「甲府城下町」というホームページがあり、ご覧になった皆さんもいるかもしれないが、今、ホームページで商店街の魅力を感じることも多いという話も聞いているため、このようなソフト事業も重要だと思っている。

22 番の商人(あきんど)塾は、商工振興課からも新たな事業としてぜひ展開していきたいという話があったが、商業事業者等を対象に個人セミナー等を開催し、やる気がある人、勉強していきたい人を少しずつ増やし、その中でリーダーを育成していこうという事業だ。これが商業活性化の本質の部分であると思ったため載せた。

30、31は観光の関係で、駅前の武田信玄公像のライトアップだ。期間を限定しては毎年実施しているが、今年は風林火山博、大河ドラマの風林火山の関係もあり、県からもそれに絡んだ事業については支援をもらえるという話を観光開発課から聞いている。年間を通してのライトアップということでの事業展開を図るということで話があったため載せた。

31番の甲府大好きまつりについては、現在、秋から夏祭りに変更になって開催されているが、観光開発課としてももう少し拡充していく必要があるのではないかと感じているため、計画に載せる中で拡充を図りたい。

32 番は大学コンソーシアムによる中心市街地でのイベント開催・情報発信。これは去る10月13日に中心市街地において早食いや風船づくりのイベント等、県の支援を受ける中で、コンソーシアムの方でイベントを開催した。当初は単年度という話だったが、県でもこの事業については当面支援をしていくという話があったため、新たに載せた。

33、34については規制の関係で、大規模小売店舗立地法に係る特例区域の設置は、市が県に要請をすることにより、県が中心市街地への大型店の規制緩和が図れるということである。例えば紅梅町のビルができた時に、今までの開店時間の変更等に関わるときにこの特区を設置してもらえると簡便な変更ができるということで、非常に重要な手段ということで載せた。

34番は県が独自で作ったもので、大規模集客施設の立地に関する方針の策定で、大型店を立地する際の方針を明らかにするということと、大型店の地域貢献を求めたものである。中心市街地をかなり視野に入れた中での方針を策定いただいたため、山梨県としての新たな方針ということで掲載した。

35~38は公共交通関係で、先ほど協議会からも話があったが、レトボンの利便性向上ということで、1つは現状ルートを単純化、改善することで、運行回数を拡大する。もう1つは今、休止している1台を使って、北口にある集客施設と中心商店街を結ぶ形を一応想定している。このような形でレトボンを活用することにより、集客施設に集まった方を中心商店街へも誘導するという事業で掲載した。

37番の共通駐車場システムの構築は、中心にある駐車場の事業者、大型店の方に入っていただき、今、協議会の下部組織のワーキングで議論している最中だ。

38番のバス利用買い物客への乗車券サービスについても協議会から、バスで来るお客さんへの利便性向上ということで提案があり載せた。

4ページは、先ほど説明した、具体的なプランは固まってはいないものの十分に必要な事業として載せたものだ。

市街地整備として4項目ある。旧ダイエー・トポスのビルである甲府銀座ビルは今、市やオギノが入って活用しているが、これをさらに再活用を図る意味で、耐震性の問題、利用の改善等の問題もあり、今後重要な検討課題ということで載せている。

2番のオリオン通り四つ角再開発事業は、紅梅町のブロックが再開発ビルということで整備されるため、その交差点を挟んだ3ブロックについても今後、トータルなまちづくりに非常に重要ではないか、全体としてのまちづくりが必要ではないかということで、ここは今後十分に検討していかなければいけないものとして掲載してある。

3番のセントラルパーク設置事業は、位置的には中央2丁目辺りになる。百貨店の東側、現在駐車場がいくつかある所を想定し、その辺を何とか大きな駐車場として来街者の利便性向上を図るものとして検討項目に挙げた。

4番の桜町四丁目駐車場の活用事業は、先ほど協議会からも話があったが、桜町四丁目の商店街で購入した駐車場をはじめ、駐車場だけでなく周りも含めた今後の活用が検討として必要ではないかということで載せている。

5番目のコリド桜町のアーケードの改善は、協議会からも出てきた内容であるが、商業活性化の項目にさせてもらっている。コリド桜町、桜座の通りにあるアーケードの改善ということで載せている。

最後5ページは、先ほども説明したとおり、現状では委員会の意見、協議会からの提言もあり、中心市街地活性化としては重要な事業だという認識はありつつも、5年間の期限の中で実効性のある事業として計画に記載していくにはまだ難しく、新たな組織での継続検討が必要な事業ということである。これは計画自体には載らないが、1番は市街地整備ということで、まちの杜と併せた都市公園の整備である。具体的なプランはないが、公園整備は重要だということで載せている。

2~7番は公共交通関係で、交通事業者からも提案され、非常に重要な部分だ。例えば魅力的なバス停の設置については、景観について市でも新たに検討しているという状況があるので、継続検討とした。百貨店前のバス停についても、確かに現在、片側だけということで重要なプランだと思っているが、道路の拡張等の計画が不透明であるため、継続検討とした。

4番の第2バスターミナルも具体的な場所が、例えば中央公園辺りを想定した話が進んでいたが、これも不透明だということで継続になった。

5番の公共交通の利用促進は、高齢者等へのお出かけ支援ということで市も関わって協議してきたが、これも実施には時間がかかるということで継続となった。また、中心市街地にバスで来る人についてはインセンティブを設けるということで、専門部会からも出してもらったプランだが、例えば交通事業者と検討していくのに時間がかかるということで、これも継続検討の項目に入れている。

最後の7番、自転車利用促進計画の策定。これは今後、中心街を歩くということと共に、やはり自転車で動いたり、環境負荷の面からも、駐輪場の整備も合わせた自転車の利用促進は非常に需要だ。しかし、現状では具体的なプランは間に合わないので継続検討とした。

1~4ページまでを事業として本計画に掲載していきたい。なお、この事業についてはあくまで現状でということで、ここでご了承いただけたら、策定委員会としての集約という形になるが、当然、これ以外にも市では計画には出来る限り載せられるものについては検討していきたいと思っているため、その辺もご理解いただく中でご協議いただきたい。

【委員長】
大きく3つに分類された事業計画が載るわけだが、第1分類の1~13番までをご覧いただきたい。今まで全然検討しなかったのに入っているのが11番と12番だ。1~13番まではよいか。

【B委員】
8番のまちなか緑化推進事業についてだが、何度もその話にはなっていると思うが、緑化と言いつつ、花の植栽のポットを置いていくというようなことで、見た目は良くなるかもしれないが、まちとしての風格とか景観にはあまり結びつかないのではないか。これは実際に街路樹を植えるとかそういう話は全く含まれていないという認識でいいか。

【委員長】
B委員から8番のまちなみ緑化推進について植樹も入るのかということだが、どうか。

【事務局】
都市建設部で考えているのは、フラワーポット、これも大きさが16号、大きなものは無理だが16くらいのもので植樹もできるようなポットもあるため、花と合わせて樹木も一緒に考えていきたいと計画している。

【B委員】
道路に木を植えるのではなく、あくまでポットに花か木を植えるということでよいと思う。銀座通りにポケットパークのようなものがあり、そこにそういう1~2mの植木がポットに植えてあるのが置いてあのだが、非常に貧弱で、かえって景観的には宜しくない。そういったものとなると、ちょっとどうなのかという気がする。

【委員長】
多分、まだそこまで具体的になっていない。

【D委員】
むしろ、木も植えられるような形で残しておいてもらうのがベストじゃないかと思っている。例えば、コリド桜町もアーケードを撤廃するとしたら、やはりあそこに街路樹がほしい。だから、そうなった時に、結局今の説明の内容だと、街路に直接木を植えるという手法ではなくなってくるので、その辺も含めて考えて、もう少し広い範囲で捉えてもよいのではないか。都市公園が継続事業になってしまって寂しいのだが、逆に言うと、街路樹が増えてきて、甲府のまちなかにきちんとした形で緑が整備されていくという方向付けは、まちのために絶対プラスになると思うので、それを閉ざさない方向の文章に変えてもらえればいいのではないかと思う。

【事務局】
私共は花を設置、フラワーポットを設置するのと一緒に維持管理も近所の方、商店街の方に一緒に考えていただきたいと思っている。それに合わせて、まち角にどういったものが一番ふさわしいのか、望まれるのか、木がいいのか、あるいは花だけでいいのか、維持管理も含めて、今後、協議をさせていただきたいと思っている。もう少し幅を持って計画を考えているので、よろしくお願いしたい。

【委員長】
まだ、具体的計画が決まっていないということで、要望ということで承らせていただきたい。

2ページ目をご覧いただきたい。14~26番まである。ここで新たに加わった事業は15番の市庁舎建設だ。これは前回まで話の中には出てはいたが、報告書の中に入るのは初めてだ。20番の地域資源を活かしたイベントの実施、幕絵。これは商工会議所から、今回新たに出てきた内容だ。15番、20番は初めて今回皆さんが目にした内容だ。この点はいかがか。

【B委員】
これは内容についてというよりも質問なのだが、17番の新まちづくり会社の設立のことだ。勉強不足で、前のTMOとの差異をもう一度確認したいので質問させていただきたい。

【委員長】
商工会議所でお答えできるか。前のTMOと新たにつくるまちづくり会社の関係はどうなるか。いったん、TMOは清算か。

【商工会議所】
もうTMOという概念がなくなった。前のTMOは、甲府市がつくった基本計画に基づいてその中の商業部門を推進する団体として、甲府市が認定をする組織ということで甲府商工会議所を認定いただき、甲府TMOという形ができた。しかしそれは旧法律の中でそういう概念でいたが、今回の新しい法律の中で、この辺は国も明確にしていないのだが、旧TMOに限りなく近い組織として甲府市中心市街地活性化協議会があるという、イコールではないのだが、発展的な組織として丸茂会長にお願いしている協議会が1つの組織であるというような考え方を示している。

今回のまちづくり会社はその協議会と連携する中で、具体的な事業の実行部隊というような考え方だ。協議会の中で議論いただいたものを、直接実行するような組織というようなイメージを考えている。

【B委員】
前回よりもここが良いという売りは何か。

【商工会議所】
全国的にも、既に旧TMOの時にまちづくり会社を組織したところがあった。私共の反省としては、TMOは商工会議所が兼務をしていたため、正直な話、商工会議所の事業とまちづくりを合わせてやっていた。そのため、職員もなかなか業務としてまちづくりに集中できなかった。今回のまちづくり会社はまちづくりの事業だけと言ったらおかしいが、集中して行うということでいけば、それに専念できると思っている。そういう部分で、本当に集中して、まちづくりができるという面では、実効性がある組織と考えている。

【委員長】
新しいまちづくり会社については、私は大変期待している。多分、この組織で事業が活発に行われれば、おそらく新しい動きの中心になっていくのではないかと考えている。

【C委員】
20 番について。幕絵コンテストは、非常に面白いアイデアだと思うが、ただ幕絵を描かせてそこに展示するだけではあまり意味がない。昔は、幕絵は1つの道具であって、その中にいろいろな行事があってそこで人が楽しんだようだ。何かそういう演出にも十分力を入れて考えてほしい。幕絵というのは1つの装置だ。ただ、絵を描かせて展示させるだけではなく、それを舞台にしていろいろな行事、昔の風習、江戸時代の面白い風習がたくさんある。そういうものをそこで再現すると観光客を集める力になるのではないか。そのようなことも考えていただけたらと思う。

【委員長】
先ほど、協議会から市長宛に出された要望所の中の2ページ目に、幕絵を活用したイベントの実施とある。その辺のイベントもいろいろと考えているようだ。桜座で歌舞伎等を公演するなども書いてある。多分、幕絵は1つの引き金であって、それに付随していろいろなことをすると思う。

【C委員】
博物の幕絵、あれはただ薄汚いものを掲げただけだった。あの幕絵というのは、商店の前に張ってあって店が見えない。店の人はところどころに穴があいていて、そこから除くという仕掛けになっていた。あれでは現代の商店街の賑わいには結びつかない。ところが、別に、人形を使ったいろいろな飾り付けの中に、子供たちが例えば喧嘩をしたり、通行人が旅人に物をねだったり、いろいろなことをしている面白い風景が出ている。あるいは商店の中の様子。ああいうものを再現させて、商店の賑わいに結びつけるようなことをするといい。何となく幕絵というと、有名な画家に描かせた長い暖簾のような絵をずっとあそこに展示して、道の前にぶら下げるというだけに終わってしまいそうな気がする。もう少し工夫が要る。そうすれば効果は大きいと思う。

【委員長】
その辺は多分、十分に考慮されると思っている。では、そういうことで14~26番はよろしいか。

次に3ページ目をご覧いただきたい。27~38番まで。ここに新しく加わったのは27番のポイントカード・システムだ。また、30番以降は、初めて皆さんに提示する事業内容だ。そういうことで併せてご覧いただきたい。35、36のレトボンについては既に話は出ていたが、それ以外は今日が初めてだ。これについていかがか。

【E委員】
1つ簡単な質問だが、29番の商人塾の開催について。これは中心市街地とどういう関係があるのか。これは郊外に出店をするような人も対象にしていいのかという話がよく分からなかった。

【事務局】
今のところ考えていること、という段階でお答えさせていただく。商店街の魅力というのは、商店の魅力が集まって商店街に集積して発揮されるものと考えているため、商店街に属するなり、そこに立地する個々の商店の魅力を上げていくという作業が必要であると考えた。それゆえ、商業者を対象としてセミナーや研修を地道に行っていく必要があるということで提案させてもらった。

【E委員】
その場合、中心市街地以外に立地する人も対象になるのかというのが質問だ。対象になると、何となくライバルを一生懸命育てるという事業にならないのかという気がする。

【事務局】
中心市街地の魅力というものも関わってくると想定しているため、中心市街地に立地することと中心市街地で商売をするということが中心市街地の自分の店の魅力を発揮していく道でもあり、中心商店街の魅力を発揮していく道でもあるという考えがあると考えている。そういう形で、合意形成なり、技術の習得なりを進めていければと考えている。そのため、中心市街地以外の商店の方は参考にはなるかもしれないが、それほど重点は置いていない。

【E委員】
重点を置いていないということは、中心市街地以外でも何ら制限はないということか。

【事務局】
基本的には中心市街地の商店の方々を対象にしたいと考えているが、外の方が受けていただくのも結構だし、広くこういった合意形成を担ってほしい人も想定している。中心市街地の商店の方々を主な対象とするが、中心商店街の方々と合意形成をしてもらいたい先は他にもあるため、他の人も受けてもらって結構だと考えている。

【委員長】
要は誰が受講しても良いということか。

【事務局】
商工担当から説明があったが、委員からも意見が出たように、例えばどこか115ha以外のところへ商業店舗をつくる人たちに商人塾をすると、ライバルを作るのではないかという話も当然出てくる。まだ、今の段階では最終的な詰めが行われていないが、その辺を十分考慮する中で、今後、例えばこの115ha以外の所の店舗の方々が中心部に入ってきて商売をしたいと考えているというような場合等、詳細については今後、担当の商工振興課と事業を立ち上げるまでには詳細の詰めを、委員のご意見もふまえながら考えていきたい。

【委員長】
運営にあたっては、細部は決まっていないということで今日のところは結論が出せないということだ。今後、どのようにすれば中心市街地にとってプラスになる商人塾になるかという問題だろうと私は思った。

【C委員】
31 番の甲府大好きまつりについて。結構なことなのだろうが、甲府大好きまつりという名前が甲府市民のお祭りであるという何か規模が小さくなるような気がする。他の大きな祭りで観光客を集めているものをみると、例えば、秋田の竿灯祭りとか、青森のねぶた祭りとか、あるいは、徳島の阿波踊りとか、何か見せるもの、「こういうおもしろいものがありますよ」というものを打ち出している。あるいは、富山県の風の盆というのも、あれは何か非常に哀愁を帯びた楽器と歌と踊りと、ああいうものであれば外からの人が大勢あそこに行く。そういう効果を狙った方が得ではないか。甲府大好きまつり、甲府が大好きだというのは地元の人間が考えることであって、他所からは何が好きで甲府に来るのかというのが欠けているように思う。これはネーミングに検討の余地があると私は考える。

【委員長】
これは観光振興課が主催をしている。いろいろ問題を抱えていると私は思っている。そういう面では、今回、新たな企画が必要だろうと思う。そういうことであるため、今回、新しくここに入れて新しい企画を加えていこうということで認識をしたいと思う。

【C委員】
近所の人が、甲府ではこんな楽しい、面白い祭りがあって、行ってみたいと思うようなネーミングがほしい。甲府の人間が大好きだと言って集まって来る。そこへ甲府市民じゃない人が行って「何が楽しいのか?」と思われたのでは意味がないと思う。

【B委員】
33、34について。33は中心街に大型店を立地する際に改正された法律の規制を緩和するという認識でいいと思うのだが、34番を県に伺いたいのだが、具体的にどういうことを差しているのか。

【山梨県】
これは改正都市計画法があり、大型店の郊外出店を抑制することになっているのだがそうした基準があって、要するに郊外への出店を抑制する。その場合、この間のケースでも事前に分からなかったということで、早期届出、大型店を出店する場合の早期届出を義務付けるということと、大型店というのは非常に地域に影響力があるため、地域の貢献を求めていくことを盛り込んだ方針を今作るということで策定中だ。今年度中で策定するということで載せてある。

【委員長】
一種の網掛けをしている。だから今度は撤退が簡単にできないとか、いろいろな制限を付けていくというようなことを聞いている。

ほかにいかがか。それでは38番まで了解いただいたということにしたい。

次に4ページ目をご覧いただきたい。先ほど事務局から説明があったように、これは本来なら事業計画に入れたいが、まだ事業主体が明確でないとか、計画そのものが具現化していないということで、とりあえず途中で計画ができればそれに新たに追加していくということだから、計画策定の中にこの5項目を入れたいというこういうことになった。本当は目玉としてこの中の2つくらいが事業計画に入っていれば、こっちも強気で臨めるのだが、この辺がちょっとはっきりしていないため、第2段階のところに留めてあるということだ。これでよろしいか。

では、これでいきたいと思う。続いて5ページ。1~7番まであるが、これは先ほど協議会から提案いただいた内容が入っている。特に交通問題がここに入っている。バス停1つ新設するのもなかなか先が見えない。また、第2バスターミナルについても読めないというようなことで、計画の中に入れたいのだが、まだそこまではっきりしない、かといって全然書かないのもおかしいということで、ちょっと曖昧な表現になってしまっているのだが、継続検討ということで位置づけさせてもらった。

実は、部会長会議でも何とか自転車を活用できないかということで、いろいろ話し合いをしたが、最終的には駐輪場をどこに設けるか、例えば八番街の路上に駐輪場を設けるにしても、それを設けるための手続きがよく読めないとか、いろいろな問題があり、こういう自転車の問題についても残念ながら実施期間が明確でないということで、継続検討に入っている。皆さんからはいかがか。「これは何とかならないか」というようなことがあればおっしゃっていただきたい。

【D委員】
先ほどの説明では、この継続検討事業については基本計画に載らないという話しだった。そうするとこの計画があること自体、一般の人が知ることはできないということになっていくのか?これが計画になった時に、基本計画に移行していく術がなくなってしまうのか。これは継続であって、基本計画に載らない形であると、ここで議論してきた提案がどのような形で次に継続していくのかというその辺の仕組みを教えていただきたい。

【事務局】
具体的には計画が固まっているものではないという点では4ページも5ページも同じだが、4ページは計画書には記載していく。計画書の中身としては、この期間中にできるだけ早く具体性を持たせ、具体的なものが出てきたときには、その時の判断により新たに国に計画の変更というシステムがあるのでそれを視野に入れていく。5ページについては、計画は表立って載らないが、この中では確認してもらった新たな市民のまちづくり組織の中で検討し、もし本当に具体的なものが期間に形作られるのであれば、併せて計画の変更ということはもちろん可能だと思っている。ただし、その段階も4ページの項目よりは難しいという判断で、4ページと5ページで分けている。ただ、考え方の中に、今までの議論の経過等もあるため、今日、具体的な骨子ということで項目的なものを示させてもらったが、ご承知の通り、国に出す計画についてはもう少しボリュームが大きいものであるし、まちづくりの考え方、方針等というものも膨らませていく中での形で反映することは可能だと思っている。

【D委員】
そうすると、この1~3ページの中に先ほどの部会長会議で出た、新たな市民まちづくり組織、いわゆるまちづくり応援隊みたいなものを立ち上げてやるということを事業計画の中に盛り込むことはできないのか。この中に当然、入ってくると思った。

【事務局】
それは説明が足りなかった。これは決めていただければ盛り込むのだが、盛り込む場所が、この事業計画でなくて、推進主体というか、番号でいうと10番の項目があるのだが、そこに盛り込むということである。本日はあくまでも交通関連事業までを出させてもらったため、今日、委員長から専門部会長の報告ということで了承いただいた新たなまちづくり組織というのは、事業というよりも推進主体で盛り込むことを考えている。

【D委員】
そうすると、まちづくり組織というのが、運営するための、活動するためのお金というのはどのようになってくるのか?だからその辺の予算確保からすれば、事業としての裏づけをきっちりと作っておいたほうがよいのではないか。また、キャッチコピーの中にある「自分参加」をしっかり認識して進めていくためにも、事業の中にやはりそういうものを謳っていった方が分かりやすいのではないかと思う。

【委員長】
他の市の報告書の中に、こういう組織づくりがどこか入っていたような気がするのだが。

【委員長】
入れる方向で考えられないか。今、D委員がおっしゃったように、はっきりしないと。

【事務局】
実は、項目一覧の中に「その他」という形で載せていた時もあったのだが、他のところを見る中で、やはり国の様式に合わせる形の中では、今後の事業を推進していく主体という項目があり、そこで強くアピールをしていこうかということを考えていたため、予算面も含めた意味での事業化というのが欠落していた部分がある。

今、ちょうど予算編成時期になっている。当然、企画だけに関わる部分ではなく、他部局の部分については中心市街地活性化に関わる部分ということで明記してもらうことも考えている。その中では、新たな組織に関わる予算をどう進めていくかはまだ具体的なものがないが、メンバーをどういう人にするかも含めて今後検討する。少なくとも今、想定される事務的な経費等を含めて必要な部分の予算は確保していくつもりで検討していく。

【委員長】
今日、皆さんに新しい組織を作ることを了承していただいたわけで、今後、市でそれを認めるか認めないかの問題もあるため、一応預からせてもらえないか。

【E委員】
今の説明に関連して、こちらの5ページ目にすら載せてもらえなかったのだが、そういう組織をつくるべきだという事業を入れてあったのだが、それはスルーされてしまった。少なくとも、今、指摘があったとおり「自分参加でつくる 生き甲斐都市こうふ」というキャッチフレーズと事業が一致していない。全くとは言わないが、指摘があったようにそれがなくてこのキャッチコピーでどうなるのかという思いがある。少しおかしいのではないのかと思う。「自分参加でつくる」という部分がどこに反映されるかというのを明確に事業で入れていただきたいというのが私からの希望だ。

【C委員】
私は2~6までは実現できれば大変結構だ、いい案だと思う。郊外の人たちが中央に来る足が本当に不便だ。そこで皆、遠慮してしまっているのが多い。これができればかなり人が来てくれるようになるのではないか。もちろん経済的にも大変なプラスだ。私は、この5番に相当するから、いつも無料で中央にやって来られる。だが、これは一体、費用は誰が払うのかと気になる。バス事業者に負担せよというのは酷ではないか。私は長い間、東京都に住んでいたが、東京はバスでどこへ行っても高齢者は無料だ。あれは東京都が負担している。公共機関が経費を出して、バス会社を保障しているからやれる。ここの場合、甲府市がそういう負担をするだけの覚悟があるのだろうかというのが、実行できるかできないかの要だと思う。その辺は、手当てはできるのか?

【委員長】
水を注すようだが、5番は当面、できないことだ。当面実現できない。

【事務局】
今、委員長から話があり、先ほども言ったように、この7つの案については、今後も検討をしていくということだ。今の5番については、75歳以上の人、今、東京都が何歳以上を無料しているのか分からないが、それは中心市街地活性化事業としてやっていくのか、あるいは、甲府市の福祉施策、障害者へのタクシー券の交付だとかいろいろな事業があるため、私共、中心市街地活性化事業として捉えるのは、今は難しいということで、そういうことも含め、全体的な高齢者や身体の不自由な方、交通弱者の交通体系等も研究しながら今後、検討をしたいということで、今回の事業へは掲載できないが、今後、他のものも併せて検討させてもらう。

【委員長】
全体を通して、1ページ目から5ページ目までを皆さんに諮ったが、もう一度、何かあるか。

【B委員】
5ページの1番「市街地整備」のところで、公園の整備が今回落ちたわけだが、中央公園、県立図書館前の公園の整備はなかなか難しいというのは何となく理解できるが、橘公園と言って通称タコ公園と呼ばれている公園だと思うが、あそこの状況を日々見ている者として、あと5年間、そのまま放置されてしまうということ自体が中心街活性化は関係なく、驚きだ。せめて木を植えるなり、遊具を新しくするなり、何らかの対応があっても良いのではないか。あるいは、それは中心市街地に関係なくやるということなのか。その辺りはどうか。

【事務局】
今、県立図書館も含めて移転の計画もあるわけだが、それらも見極めながら、今、現在、どのようにするか方針は決まっていないが、県の図書館もどこかへ移動することは事実であるため、その辺も含めた公園整備については、今は計画がないが、何らかの形で整備は必要だとは思っている。今後検討するという中で具体案が決まっていないということで、ここに入れてあるため、決まり次第、計画に盛り込めるものなら盛り込む、別の事業としてやっていくのであれば、出来る限り早い時期に整備を進めていきたいと考えている。

【C委員】
だいぶ前に戻って恐縮だが、2ページの一番下にある「甲州夢小路整備事業」。これは原則的に賛成する。向こうに新しい観光ゾーンを作ろうというような感じで、武田の遺跡というのは向こうに皆ある。今のところ、武田の館跡は棒一本立っているだけだが、あの辺に格好がつくものをつくれば大いに発展するだろう。ところが観光ゾーンとして作るとなると客が来る時期が限られる。年間を通してではない。そうすると夢小路のような商店の採算が難しい。つくっても人が来ない時期が相当あるだろう。ここに飲食、物販ゾーン等の設備をつくっても、ガラガラになってしまう恐れがある。あるところまで発展すれば維持ができるのだろうが、当初は非常に難しい。だからこういったものは立ち上げ時期、少なくとも4、5年くらいは市か県で補助をするような、そういう足りないところを補うような助成策がないとうまくいかないのではないか。そして、そういう助成が適切に行われれば、また北の方も観光地として発展する可能性を持っている。私はこんな感じがする。だからこの26番には市が相当な助成金を出す覚悟をお考えいただけないか。

【委員長】
この事業については一度、図面を皆さんに提示したと思う。要は、市が土地を賃貸というか、貸すわけですか?

【事務局】
売却です。

【委員長】
そこに民間企業を中心とした事業体が経営するということだから、市からの補助は多分ないのではないか。

【C委員】
市が売却するなら仕方ないが、今度は経営する業者の方でそれが容易なことでは採算的にも乗らないと思う。したがって採算企業に乗るまでの間は何かの支援策を講じてあげないと、せっかく将来発展しそうな芽を潰すことになると心配している。

【副市長】
この件については、事業者さんに夢小路を整備しようと無理に、強制的に事業をやれということではもちろんなく、事業をする人がいて、良い提案であれば土地を売るということで募集、公募をして、こういう事業を考えているからぜひ土地を売ってくれという話しがあって売るということで、今、細部の詰めを行っている。当然ながら民間事業者は市からの補助なしにやっていくという前提でいろいろな事業計画を考えている。私共は事業の詳細までは承知していないが、プロの方々であるため、当然ながら一定の目算があって進めているというふうに承知している。

【委員長】
市の助成がないと思うが、ここに新たにレトボンで北と南で結ぶ路線を新設しよう等の計画があり、それは結果的、間接的には応援をするということになる。

【C委員】
私は北と南に分断される結果に終わるのではないかという予感がしている。

【委員長】
そういうことを少しでもカバーする意味で、新たにレトボンを動かすということが1つの方策だということで理解いただきたい。

【F委員】
1ページに戻って申し訳ないですが、12番の大学サテライトの単位互換制とありますが、今、山梨大学と山梨学院大学がやっているというのは聞いていますが、英和大学などもやっているのか。やっていなければその可能性はどうなのか。また、今、やっている梨大、学院大はそれぞれの学校へ行って授業を受けていると思うが、それを中心市街地に持って来ることが可能か、その可能性について教えてほしい。

【委員長】
関係する者と言ってはおかしいが、私が聞く限りでは、今はそれぞれの大学へ行って受講しているが、今度はそれを逆に1カ所に、例えば県民情報プラザの上の会議室とか、そういうところを利用して講座を開く。それぞれの大学から学生が集まって来るということだ。また、これも聞く限りだが、もう1台のレトボンを活用し、例えば大学から中心市街地にバスで学生が来られるようにするといったことも考えているようだ。

だからこれは全く新しい授業になるのではないか。ある意味では自分も大学に籍を置いている者であるため、中心市街地に学生が出てくるきっかけになればよいと思っている。

【E委員】
私も聞きかじり程度だが、現在も単位互換をしているが、実際に使っているのは多分1桁台しかいないという状況だ。それは、お互いの大学に行くのが大変だという中で中心市街地に移したいという話しだと思う。先ほどのレトボンの話もこれは聞いたのだが、お金が付くという話が決まりそうだということで実行するということだった気がする。

【委員長】
何か、文部科学省から予算が付きそうなので、この事業がここに書き込まれたということで、私も実現できればいいと思っている。 全体的に皆さんにお諮りしていていかがか。

【E委員】
自転車の話だが、先ほど委員長から残念だという話があったが、最初の「市街地整備」の1~11番のところ、特に既存は難しいかもしれないが、回遊道路整備事業の新規のところくらいに少し自転車のことを書き込むことは難しいのか。「まちなか回遊道路整備事業」の内容に「歩行者空間、および自転車」というふうにできないか。

【委員長】
E委員から自転車について、どこかに入れてほしいということだと思うが…。

【E委員】
自転車をもっと利用できるようになったらいいと思った。 【委員長】
どこかに自転車置き場を整備する等を入れてほしいという要望だと思う。

【事務局】
今、6番の「まちなか回遊道路整備事業」で意見をいただいたが、現時点では自転車に関して、駐輪場とかそういった話は入ってはいない。

これからは自転車ということだろうが、中心市街地115haを対象に、どういうルートで自転車で回るのか、あるいはどこに駐輪場が必要なのかということで、1つの柱として計画を見る必要があるのではないかと思っている。それにこういう事業が合うか合わないかを検証しなければならないと思うため、単に駐輪場というのは難しい気がする。

【G委員】
3ページの31番の「甲府大好きまつり」の拡充とある。以前、「中心市街地を語る会」に参加させてもらって、市民の方と実際に話をさせてもらったが、市民の意見として、甲府は祭りに参加しにくいという話しをたくさん聞いた。信玄公まつりをはじめとして、なかなか市民と外から来る人自体も祭りに実際に参加することができないということだった。そういう甲府市で行われる祭り全体を見直すということはできないのか。

【事務局】
今、春にやっている信玄公まつりは、実施主体が実行委員会組織になっていて、山梨県が中心となっていて、甲府大好きまつりは甲府市が主体的にやっている祭りだ。信玄公まつりについても、県外からの観光客等も確か、1軍団、観光客を軍団の中に募集して参加を得ている。また、甲府大好きまつりについては、市内の各種団体等の協力を得ながら、市民主体の祭りということで現在やっている。さきほど、ネーミングの問題もあった。もっと大きな祭りの中で他県からの交流なども図ったらどうかという意見もあった。そういうことも含める中で、今後、担当でも甲府大好きまつりの拡充ということで、中心市街地の活性化に少しでも役に立てようということで事業の拡充を挙げている。具体的な内容については、拡充をしていくということで、今後、検討をしていきたいと思っている。

【H委員】
4ページの1~5番。「甲府銀座ビル再開発」「オリオン通り四つ角再開発」、また、中央2丁目の大型駐車場は私共も関わりがあるし、市から大型店として中心のまちづくりに何とか協力しなさいという提案もあった。今日、ここに来ながら再開発ビルの完成図が大きく貼り出されているのを見た。あれを見ても平成22年の秋に甲府のまちなかに大きな再開発ビルができるというのは、1つの大きな中心市街地活性化のチャンスだと思う。市からの大きなこの3つの提案は前向きに取り組もうということで、プロジェクトを作って、市の提案にどれだけ我々が関わっていくかということを検討中だ。できれば、この4ページの事業を、今、計画策定段階ではあるが、基本計画にせひ入れてほしい。

というのは、まず、まちに人が集まる。その中の目的は、やはり新しい商品を求めるというのが1つだと思う。17番~34番に商業活性化という項目があるが、これについては、イベントの創出とか、あるいはいろいろなシステムの活性化というのが中心で、ほとんどいわゆる新しい商品とか、新しい店舗とかという項目はない。確かに、23番に「一店逸品創出事業」というのがあるが、いずれにしろ、新しいお客様というか新しい人々を呼び込むには、新しいMD、新しい商品がなければ集まってこない。我々はこのオリオンの1つの再開発ビルがチャンスだから、これに向けてオリオン通りのいわゆる四角地、これについては、オリオン商店街の会長、また南オリオン商店街の会長、そして我々と銀行と協議し、できるだけ協力しようと頑張っているところである。ぜひ基本計画に入れていただき、少しでも事業ができてくるとまちづくりの将来像が見えてくる。この将来像が出て来ると、地元のみんなもいよいよ中心市街地が何かやるのだなと思う。将来像を描くことによって次の世代の人々が、夢が見られると思う。

この中心街活性化の中で、特に紅梅町がだいぶ前から計画を立てて、今やっとここで平成22年の秋を目指すということが決定して、今日、ポスターが貼られたので、これに向けて、これがチャンスだということで、我々も市の提案に対して大掛かりに協力して開発再整備をしていきたい。

【I委員】
今日は実質的に最後ということになるが、あっという間に過ぎてしまった。私達の団体は2年間ほどこのまちづくりについて学習してきた。その時の一番の要望はやはり駐車場の問題だった。その駐車場を何とかしようと頑張ったのだが、今、ご覧のような結果になったと同時に、私自身も少し勉強し直して、まちづくりというのは、現時点のことを一番払拭するのが大切であるが、全体的に将来性を考えて、いろいろ考えていかなければいけないということを学ばせていただいた。

団体としては、協議会の方に会長が委員になっていて、こちらの会は副会長である私がなっている。今日までのことをまとめて、11月初めに話し合い、11月の終わりには市長に提言していくという形になるのではないかと思う。そういう意味で、何か具体的なことが自分でも言えなかったため非常に残念だが、私はやはり綺麗な街ということを目標に女性の目を活かしていろいろ考えていった方が良いのではないかということを最近感じている。

また、今日のことでは、自転車の件だが、これは最近地方紙で自治会連合会が自転車の推進を図るという記事を見た。一度、こういうことを大きな自治会単位で始めれば、ゆくゆくは何かの形で実現するのではないかと感じている。

また、甲府大好きまつりの件。これは我々がいろいろ話し合った結果、信玄公祭りは春にあって、静の祭りだ。甲府にあと1つ動の祭り、動きの激しい祭りがあっても良いのではないかという声が多かった。その1つに甲府大好きまつりがあたるのではないかと思う。よっちゃばれ踊りが、踊りよくて人気があり、我々が韓国に行った時もこれを踊ったらアンコールをもらったほどだ。甲府大好きまつりはちょっと緩やかな踊りになっていて歌もそうだ。その辺にもう1つの迫力がないということがあるが、これも非常に踊り込めば良い盆踊りになる。これが甲府大好きまつりというのか分からないが、何か新しいまちの形が出てくるのではないかということを感じている。

とにかく何かを始めれば、いつかは達成があるということを今回は学んだ。

【J委員】
市街地整備に戻って恐縮だが、6~8番あたりの意見が今日はなかった。一部関連している部分があるが、ひとつ景観ということで少し話してみたいと思う。特に7番「まちの杜推進事業」。これはネーミングからして、国交省あたりの補助金対象の事業ではないかと推測される。前回、前々回も同じような話もさせてもらったが、ポケットパークをつくるにあたって、場当たり的というと語弊があるかもしれないが、場所を選ぶ、選定すること、ここにこういうものを作ったらどいうかというように、まちも面的に景観をつくるにあたっては、ストーリー性が求められるという気がずっとしている。その上で、場所を選ぶ手立てはないものかどうかということが1点。

また、本年度に甲府市が景観行政団体というものに移行するという話を聞き、そうなると甲府市で景観計画を作ることができるようになるという話しも伺っている。何を言いたいかというと、中心市街地はまちの顔ということなので、景観計画を作る場合は、中心市街地を筆頭に考えていただき、統一的なというか、話し合いの場、委員長から提言があったような形で新たなまちづくり運営団体のようなものができたとしたら、そこでもいろいろな話をしたり、専門家を交えるなかで、有機的に連携をさせていかないといけないのではないかというのが1点ある。

先ほど、フラワーポットという話しがあり、木を植えるのか、花を植えるのかという話しもあったが、花というのは移動ができてしまうものであるが、木というものをそこに根付かせるという観点で、景観にも配慮した、もっと言えば、例えば北口からいろいろなルートを通って甲府の中心商店街に向かうルートの中にいろいろなストーリーを見出すようなポケットパークができる計画の文言作りをしていただきたい。文言を計画に入れることで、今後進んでいく事業の中に反映されれば一番良いのではないかと思う。

また、もう1点。活性化協議会からの提案事業である「まちづくり会社」について、前々回、市からの出向は今の法体系の中では非常に難しいということだった。私がその時、質問したのは、ここで想定されているのは株式会社とか、いわゆる会社法の新しい形態である合同会社とか、他にも協同組合の形だとかいろいろな形態があると思うが、ぜひ、行政からの常勤の方を置けば、今までのTMO、旧計画の下でもTMOでなかなか行政や商店街連盟、こちらと連携が取れなかったという部分があると思う。やはり甲府市、行政から最低でも1、2人は出向者が受けられるような仕組みを研究してほしい。

まだこれは素案の段階だと思うが、市と商工会議所、商店街連盟、これはおそらく出資者という想定になると思うが、資本金を見ると400万円だったが、これでは何もできないというのが率直な感想だ。今後これを素案のスタート段階として、ぜひまちづくりに興味を持つような団体、NPO、市民に広げていって寄付を募ることができて、何千万の基金がこの新しいまちづくり会社の資本金として運用できるような形をぜひ考えていっていただきたい。

【K委員】
時間もないため、私からは2つだけお願いしたい。27番「ポイントカード・システム」。これは事業主体にまちづくり会社も加えていただきたい。また、実施年度が平成22年とあるが、20年からとしてほしい。私も大いに力を入れるのでお願いしたい。

また、28番のホームページの関係。これにも事業主体にまちづくり会社を加えていただければありがたい。

【委員長】
皆さんの意見をいただいたということにさせていただきたい。

【B委員】
これで終わりということで、今更なのだが、先ほどE委員からキャッチコピーをイメージできる事業がないという話があったが、私もそれを感じる。これだけの事業がたくさん並んでいるのだが、結局甲府市は、何をメインとしてやっていくのかということをどう考えたら良いのか。結局、新庁舎の建設と紅梅町ビル、この2点と考えていいのかというのが、例えばこの会議のことを知らない人から、「甲府はどうやって中心市街地を活性化するの?」と聞かれたとき、例えば富山であればLRTを使ってというような一言で言えるものが出てくるのだが、今回の場合は、市役所の新庁舎という判断して良いのか。

自分自身、目玉を打ち出せなかったという力不足を感じているところではあるが、どういう評価を自分の中でしたら良いのか。皆さんどう思っているのか聞きたい。

【副市長】
今の点について、おそらく市役所は何をするのかというご質問の意味は、特に目玉は何かということかと思うが、それについては先ほど委員長からも話があったように、ひとつには4ページに書いてある事業は、やりようによっては極めて大きな事業になる。かつ、いろいろなものが盛り込める可能性があるものが入っているが、現段階、いろいろ関係権利者もたくさんあり、なかなか簡単に調整できないため、今の段階はきちんと書いて「これが目玉だ」というところまで育っていない。そういう意味では私共としても、「これだ」というものがなかなかないというのは、残念に思っている。

庁舎については、これは確かに中心市街地にあるし、事業規模としては大きいが、中心市街地の活性化のためだけにやるのではないため、これだけが目玉だとは言いにくい。そういう意味で、歯切れの悪い答えで恐縮だが、1つには、いくつか検討している、育てている事業をぜひ良いものに今後していきたいということと。また、中心市街地の活性化は本来行政が中心ということでも必ずしもない。民間の方々がむしろ力を出し合ってという部分が大事なのかということを考えると、市が実施主体のものが大きなものがないといけないということでは必ずしもないと思っている。

先ほどE委員から自転車のことが何もないという話しがあった。確かに自転車について全く言及がないのは私としてもいかがなものかという気がしている。今、現在、ここで検討するというところが申し上げられないのは残念だが、もう1度持ち帰り、検討させていただきたい。うまくはまらないかもしれないが、ご指摘はよく分かるので、もう一度真剣に考えてみたい。

【B委員】
自転車の最も優れている点というのは、短くてもパッと動けるというものだ。よく自転車というとすぐ自転車置き場という話しになるが、大々的な自転車置き場を作ることは自転車の利便性を高めるとは限らないということを理解しておく必要があるかと思っている。

【D委員】
その自転車の件に関して言うと、部会の中でも出たが、3台とか5台とか10台くらいをしかも縦に入れるのではなく、横や斜めに入れるほうがかえって出し入れも楽だし、乱雑になりにくいというようないろいろな提案が出た。そういう意味で、置き場ではなく、一時的に停めるというか、停輪場というか、要するに自転車パークのようなものの考え方の中で捉えてもらえれば、割合、まちの中にたくさんの自転車がバラバラに置いていけるように思った。

また、先ほど話があった、四つ角の整備をぜひ計画の案に載せる検討を市にお願いしたいと思う。百貨店の決意があっての話しだというふうに理解した。そういう気運が出てきたというのは今までと全然違うベクトルだ。それが出てきて、これが載ってきているということ自身がこの策定計画をしていく中で生まれた一番大きな事柄ではないかと思う。

だからまちづくりをしていくベクトルがTMO主体ではなく市民参加でやっていくという中の、このあとの実施の主体性を持って、これを計画ではなく実施に落とし込んでいった時に、どのようになっていくのかということだと思う。とりあえずの大きな目玉というのは再開発があるが、それから派生して、四つ角の整備ところもいろいろな動きが出てきていると言うのが市民に分かりやすく説明していって、理解を得ながら一緒にやっていくという力に取り込んでいく。そのためにも今回の四つ角の整備計画は、ぜひ計画に載せてもらい、絵を描ける状態にしてもらいたいと思う。

【委員長】
B委員から目玉という話しがあったが、確かに目玉はないかもしれない。しかし、今まではどちらかというと三振を打っていたものが、少なくともヒット、あるいはバントで出塁する、そういうことの積み重ねを今回の基本計画書では想定している、私はそんなふうに自分で言い聞かせている。ということで、実は近々市長に報告を出したいと思うので、今日、原案を作った。ちょっとそれを皆さんのご覧いただき、ご了解ただけるかどうか見てもらいたい。これは骨子を近いうちに市長に「こういうことで、私達委員会は作ったのでご検討ください」という中身だ。文章は堅めに書いた。ご検討いただきたい。

【H委員】
これは今読んで、意見を申し上げるのか。

【事務局】
今、委員長からも説明があったとおり、本日、いろいろな意見をいただいたが、提案した事項についてご了承いただき、それをまとめて委員会の検討結果として報告させていただくということだ。通常だと委員長に一任という形になるが、委員長から「せっかくの機会だからご確認いただきたい」ということである。

事務局から言うのも変な話だが、ここで文章についてご議論いただくのは時間的な問題もあるため、あくまでも骨子を決めていただいたものを委員会代表としていわゆる委員長一任の形で報告書を取りまとめさせていただく、その参考としてご覧いただきたいということでご理解いただけるとありがたい。

【H委員】
事業計画案の4ページの計画策定の5項目と5ページの継続検討の7項目は入れないのか。

【事務局】
今日、一番初めに配って説明した事業については、3ページまでの分と、その後1ページずつ、4、5ページとある。それは協議事項の中でご確認いただき、今後の検討事項として継続させてもらう部分もあるが、あくまでも3ページまでは具体的に計画ができているから当然掲載する、4ページは今後、もう少し精度を高めていくということで、掲載させていただくということでご理解、ご了承いただいたと思っている。計画に記載してほしいという形では、5ページのものは省くことになっている。中の文面も委員長と相談する中で、検討させていただき、それに合わせる形で4ページも含めて43事業として載ったものがその報告書には付いている。番号もそういう形では変更にはなっていて、分かりづらくて恐縮だが、協議の中で示したのは、いわゆる計画に載せるにはちょっと難しいということで説明した資料と、今ご覧いただいているのは、それも差し込んだ形で項目ごとに整理させてもらっている資料である。国に出す際には、今、示したような3ページと、それ以降の4ページという分け方にはしないため、まとめた形で盛り込んである。少し分かりづらかったと思うが、よろしくお願いしたい。

【委員長】
「てにをは」等、まだ再度詰めて、きちんと訂正し、市長に提出したいと思っている。市も市民説明会を11月20日に予定しているが、こちらもそれに同調していきたいと思っているため、今日をもって一応終わりにしたい。 市長に提出する日は決まったか?

【事務局】
委員長から説明があったように、報告書(案)という形で示させてもらったが、再度調整をする中で、それを報告書として、市長にこの策定委員会のこれまでの検討の結果を取りまとめた形を提出させていただく機会を設けさせてもらった。日程調整をさせてもらい、11月2日(金)午後2時~2時半までという時間を設定した。急な日程で申し訳ないが、委員長はもちろんご出席いただくが、委員の皆様もご都合がつく方はこの場で確認させていただき、出席できる方はぜひ一緒に報告書の提出という機会に同席いただきたい。

今、この場で都合が分からなければ後でご連絡をいただいてもよいが、急で申し訳ないが、11月2日ということなのでここで確認させてほしい。

【委員長】
出席できるかたは挙手をお願いする。8人ですね。

【事務局】
どうもありがとうございます。できれば全員の皆様がご出席する中で報告できれば良かったのだが、急な日程でぜひともご理解、ご容赦願いたい。

続いて、委員長からも話があったが、この中心市街地活性化の基本計画については本日、皆様にお決めいただいた内容、また後日市長に提案いただく内容、また市でもこれに付加できる内容等を、いわゆる素案という形でまとめ、市民の皆様方への説明会を予定している。11月20日(火)、平日で恐縮だが、午後7時~9時。場所が旧トポスビルである甲府アルジャンの4階大会議室で開催する予定。定員は60人と書いてあるが、できるだけ多くの人に参加いただきたいということで、自治会連合会を通して、組単位での回覧を行う。そろそろ自治会の会合もある時期だと思う。近々のうちには皆様のご自宅にも住民の視点でお目に留まると思う。委員の皆様も時間が許す限りぜひともご参加いただきたいと思うので、ご案内申し上げる。

なお、策定委員会の使命が、計画策定に関する研究、検討という形で計画の素案策定までというイメージを皆さんお持ちだったと思う。そういう意味では一定の集約ができたため、市長への報告という機会を設けさせてもらった。ご承知の通り、今日の段階では素案であり、それを固めたものを国に持っていき、事前協議、本協議という形となりまだまだこれから進んでいく。そのような形で国との事前協議を経て、計画素案がもう少しボリュームある形でまとまった時点で、ぜひとも皆さんに協議の結果がこういう計画に育ったという形でお示しする機会を設けたい。時期的にはまだはっきりしないが、皆様に検討結果をお返しするような場を設けさせていただきたいと考えている。

【委員長】
実質的に最後の委員会だが、時期は未定だが結果の報告会があるそうだ。最後の最後と言ったらおかしいが、C委員の発言の中で、前回の議事録の中の15ページに、「オックスフォード」という地名が載っているが実際はそこはボストンの間違いだそうなので、頭に入れておいてほしい。
長い間、大変お世話になったが、今日をもって一応の閉会とさせていただく。 ありがとうございました。