国道140号道路改築事業

国道140号道路改築事業で秩父市大滝トンネル計画、公共事業の多重構造

◎ 詳細設計は建技/延長2キロの大滝トンネル/埼玉県(建設通信新聞 2018-07-17  【行政発信の記事が不明でしたので記事を引用・記録させていただきました。】
 埼玉県は「道路改築工事((仮称)大滝トンネル詳細設計業務委託)」を一般競争入札した結果、3千8百万2千円(税別)で建設技術研究所に決めた。
業務内容は一般国道140号道路改築事業の山岳トンネルとトンネル施設の詳細設計(秩父市大滝地内ほか)。
トンネル延長は2060m、幅員は10m、掘削はNATM。契約期間は2019年3月29日まで。
一般国道140号道路改築事業の延長は、トンネルを含む2.4㎞。総事業費は99億円。着工時期は未定だが、10年後の開通を目標としている。
 埼玉県は、「道路改築工事((仮称)大滝トンネル詳細設計業務委託)」を一般競争入札した結果、3800万2000円(税別、以下同)で建設技術研究所に決めた。落札額は最低制限価格と同額で、13者によるくじ引きで落札決定した。入札には19社が参加した。予定価格は4775万4000円。
 業務内容は、一般国道140号道路改築事業の山岳トンネルとトンネル施設の詳細設計。トンネル延長は2060m、幅員は10mとする。掘削はNATMで行う。業務場所は秩父市大滝地内ほか。契約期間は2019年3月29日まで。  一般国道140号道路改築事業の延長は、トンネルを含む2.4㎞。総事業費は99億円。着工時期は未定だが、10年後の開通を目標としている。
 17年度に発注した「道路改築工事((仮称)大滝トンネル弾性波探査業務委託)」は地研コンサルタンツ、「同地質調査業務委託」は協和地質コンサルタントが担当した。

国道140号線(雁坂道・彩甲斐街道)
 埼玉県側では秩父市から北については皆野秩父バイパス全線開通など進行していますが、雁坂方面はこれからです。大滝トンネル事業も連絡道路計画の一環と思いますが、埼玉県側の計画詳細は未確認です。
皆野秩父バイパス全線開通(埼玉県西関東連絡道路建設事務所)
西関東連絡道路について(埼玉県 2018年3月22日)

 山梨県側では西関東連絡道路の甲府市桜井~山梨市八幡南が完成しています。(かりさか みち、さいかい かいどう)
西関東連絡道路(山梨県 2018年6月20日)
西関東連絡道路の概要と整備効果(山梨県 2014年7月11日)
山梨県高速道路推進課・地域高規格道路がメインページです

私は埼玉県での仕事は八王子~国道16号線か山梨市経由140号線で行きますが、時間が無い時は圏央道を使うこともあります。 仕事が終ってもトンボ返りするより、あちこち回るのが好きで一般道を走ることが多いです。

国土交通省関東地方整備局・道路(埼玉県さいたま市の合同庁舎)
◇ 甲府河川国道事務所 新山梨環状道路(北部区間)(国道20号のバイパス事業)
関東地方整備局の「国の管理区間及び国道事務所・出張所」 から見る限りですが、国道140号線は山梨も埼玉県内も国の直轄区間では無いようです。「西関東連絡道路」という命名は何を意味するのでしょうか。

西関東連絡道路という事業計画は新山梨環状線の東部・北部区間計画について、3.11直後に行なわれた環境影響調査の説明会に参加した頃に知りました。
この説明会についてはブログにも書き残していますが、既定計画に基づく環境影響調査についての説明と質疑応答であって、事業計画そのものを論じる場では無かったものでした。
この分野について全く無知な私は、このような事業情報をどう扱い考えたら良いのか判らないままに記事を書いていた事が記憶にあります。
その無知を引きずったままでリニア中央新幹線事業の説明会にも数回は出かけましたが同じ疑問にぶつかりました。

リニア中央新幹線事業の情報整理を始めてみて、国が主導し地方自治体が関与する事業の情報には二重構造がある事を明確に把握できたような気がします。
地域行政の事業として、私は山梨県立図書館や甲府市新庁舎建設計画をフォローしましたが、計画立案段階から完成まで、発信される情報は一本化されたものとして捉えることができ、各段階で市民が関わる説明会・質疑応答も事業プロセスは明確なものでした。(リニア事業は国、JR東海、都県・市町村による情報の多重構造と言えます。)
中部横断自動車道、西関東連絡道路、そしてリニア中央新幹線事業、現在進行中のこれらは、地域の図書館や庁舎新設とは異なります。国が計画し実行しているものと思います。それに関与する自治体の立ち位置・目線の向きにより、地域住民が確認できる事業情報には段差があると感じます。公共事業には全く無知な私もこの点について少しずつ理解が進んだような気がしています。

今日の記事は専門新聞社の記事から知ったことを自分なりにソースを確認し、公共事業の多重構造と情報共有の進め方を考える素材にするための記録です。やっぱり「街づくり」カテゴリーになります。