イオンモール甲府昭和の増床計画に反対する決議
平成23年3月、昭和町にオープンした、イオンモール甲府昭和は、その開業に際し、甲府市をはじめとする山梨県内の商業環境や周辺交通に多大な影響を与えることが懸念されたため、山梨県をはじめとする関係団体の要請を受け入れる中で、小売店舗面積を当初計画されていた48,000平方メートルから20,000平方メートル縮小した形で出店した。
しかし、平成24年8月30日に、イオンモール甲府昭和から、約53,000平方メートル(うち小売店舗面積約20,000平方メートル)の増床計画の届出が提出され、結果的には当初計画の店舗規模となる見通しである。
この計画どおり、イオンモール甲府昭和が増床された場合、
1 「甲府市中心市街地活性化基本計画」に基づいて取り組みを行っている中心市街地の活性化ヘの影響が危倶される。
2 既存の小売業等に大きな影響を与え廃業が進行することにより、交通弱者である高齢者等の買い物への影響が危ぶまれる。
3 郊外型ショッピングセンターの集客合戦により、中心商店街からの顧客の流失や甲府市内の卸売業への深刻な影響が憂慮される。
4 甲府市内のショッピングセンター等の撤退も予想され、残された空き店舗がもたらす生活環境への影響が懸念される。
5 周辺地域の交通渋滞により、甲府市内のアクセス道路に悪影響がもたらされる。
以上により、甲府市内、さらには山梨県内の商業環境に多大な影響を与えるイオンモール甲府昭和の増床計画については、現在進められている「甲府駅南口周辺地域修景計画」をはじめ、賑わいの創出や地域の活性化に取り組んでいる甲府市のまちづくりに多大な影響が懸念されるため、このまま進められることに対し、強く反対する。
以上 決議する。
平成24年9月27日
甲府市サイトでは未公開なので、内容については正式公開時に読者ご自身で確認してください。
おそらく各会派の共同提案かと思いますが、その点も議会サイトで公開された時にご確認ください。
(本文内のリンク設定は編者です)
提案者の斉藤憲二議員は甲府市議会の会派「政友クラブ」所属、2011年統一地方選当時のデータによれば、民主党推薦、連合山梨推薦(運輸労連) で選出された議員です。
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2012.09.27 : 平成24年9月定例会(第6号) 本文
12 : ◯斉藤憲二君
◯斉藤憲二君 甲議第8号 イオンモール甲府昭和の増床計画に反対する決議について。甲府市議会会議規則第14条の規定により、別紙のとおり提案いたします。
イオンモール甲府昭和の増床計画に反対する決議(案)
平成23年3月、昭和町にオープンした、イオンモール甲府昭和は、その開業に際し、甲府市をはじめとする山梨県内の商業環境や周辺交通に多大な影響を与えることが懸念されたため、山梨県をはじめとする関係団体の要請を受け入れる中で、小売店舗面積を当初計画されていた48,000平方メートルから20,000平方メートル縮小した形で出店した。
しかし、平成24年8月30日に、イオンモール甲府昭和から、約53,000平方メートル(うち小売店舗面積約20,000平方メートル)の増床計画の届出が提出され、結果的には当初計画の店舗規模となる見通しである。
この計画どおり、イオンモール甲府昭和が増床された場合、
1 「甲府市中心市街地活性化基本計画」に基づいて取り組みを行っている中心市街地の活性化への影響が危倶される。
2 既存の小売業等に大きな影響を与え廃業が進行することにより、交通弱者である高齢者等の買い物への影響が危ぶまれる。
3 郊外型ショッピングセンターの集客合戦により、中心商店街からの顧客の流失や、甲府市内の卸売業への深刻な影響が憂慮される。
4 甲府市内のショッピングセンター等の撤退も予想され、残された空き店舗がもたらす生活環境への影響が懸念される。
5 周辺地域の交通渋滞により、甲府市内のアクセス道路に悪影響がもたらされる。
以上により、甲府市内、さらには山梨県内の商業環境に多大な影響を与えるイオンモール甲府昭和の増床計画については、現在進められている「甲府駅南口周辺地域修景計画」をはじめ、賑わいの創出や地域の活性化に取り組んでいる甲府市のまちづくりに多大な影響が懸念されるため、このまま進められることに対し、強く反対する。
以上 決議する。
平成24年9月27日
甲 府 市 議 会
以上であります。よろしくお願いいたします。
13 : ◯議長(佐藤茂樹君)
◯議長(佐藤茂樹君) 以上で説明は終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑はありませんか───質疑なしと認めます。
お諮りいたします。
本案については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会の付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
14 : ◯議長(佐藤茂樹君)
◯議長(佐藤茂樹君) 御異議なしと認めます。
よって、本案は委員会の付託を省略することに決しました。
これより日程第3 甲議第8号を起立により採決いたします。
本案は、提案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
◯議長(佐藤茂樹君) 起立多数であります。
よって、本案は提案のとおり可決いたしました。