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日常生活と放射線
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日常生活と放射線

【原本】電気事業連合会 > 電気のしくみを学ぶ > 放射線とは > 日常生活と放射線

放射線は微量でも害があるのではないか?
放射線防護を検討する国際的な組織「国際放射線防護委員会(ICRP)」では放射線防護・安全の立場から、どんなに少ない放射線でも放射線を受けると影響を生じる可能性があるという非常に慎重な仮定で検討されています。
しかし、放射線を受けた量に応じて影響の割合が増加する可能性があるという意味で、実際上影響を考える必要がある放射線の量は、広島・長崎の原爆被爆生存者調査などからはっきりとわかっているように、数百ミリシーベルトという大きな線量の場合であって、100ミリシーベルトよりも低い線量を受けた被ばく者には、がんなどの発生について有意な増加は認められていません。
したがって、私たちが自然から受けている放射線やICRPが勧告している線量限度の放射線の量では、人の健康に影響が認められないようなレベルと考えられています。

私たちの身の回りにも放射線はあるのか?自然界の放射線と原子力発電所のそれとは違うのか?
私たちの身の回りには、各種の放射線があります。地球には絶え間なく宇宙線がふりそそぎ、また、地球上の岩石や土にも、食品や水にも放射性物質が含まれており、放射線が出ています。こうした放射線を自然放射線と呼び、私たちは、年間平均約2.4ミリシーベルトを受けています。
また、人間は人工的に放射線や放射性物質をつくりだしました。病気の診断に用いるX線(レントゲン線)は比較的古くから知られた放射線です。最近ではラジオアイソトープ(放射性同位元素)が医療用だけでなく各方面の産業でも利用されており、原子力発電所から出る放射線も含めて、人工放射線と呼ばれています。放射線の性質は、自然放射線も人工放射線も全く同様と考えて良いのです。
したがって、その放射線を外部から受ける場合でも、内部から受ける場合でも、その影響は同じようにミリシーベルトで表され、その量によって影響の度合いが異なるに過ぎません。

日常生活と放射線
出典:原子力・エネルギー図面集 (電気事業連合会)--2011年版画像--2012年版画像
私たちは、日常生活の身近なところで自然や人工のさまざまな放射線を受けて暮らしています。 原子力発電所周辺の人々が受ける放射線量は、これらと比べると極めて低いです。

原子力発電所の放射能による放射線は自然放射線やX線より危険なのではないか?
自然放射線と人工放射線の区別は、放射線の源が自然のものか人工的なものかによるのであって、放射線の性質に違いがあるわけではありません。

生活環境や産業で、放射線(放射性物質)はどのように利用されているのか?発芽防止等に放射線が利用されていると聞くが、照射されたじゃがいもは安全か?
私たちが日常生活で受けている放射線には、自然放射線と人工放射線の2つがあります。
人工放射線は医療・工場・農業などさまざまな場面で利用され、わたしたちの生活にとても役立っています。
(1) 医療では、病院でのX線検査や各種病気の診断、ガン治療として利用しております。
(2) 工業では、半導体加工や厚みの測定・化学分析・各種測定、非破壊検査、溶接検査等に利用しております。
(3) 農業では、品種改良や化学薬剤を使わないで害虫駆除、食品を保存するのに利用しております。
国連食糧農業機関(FAO)、世界保健機関(WHO)はどんな食品に対しても10kGy以下の照射後の安全性について問題はない、と認めており、世界的にも32カ国、地域で40品目が実用化されています。

日本原子力文化振興財団の「原子力・エネルギー」図面集は、2012年2月に2012年版が出ています。
◇ 電気事業連合会にも、原子力・エネルギー図面集 があります。

独立行政法人放射線医学総合研究所(放医研)
 日常生活で受ける被ばく : 航路線量計算システム (JISCARD)(主な自然 / 人工放射線源と代表的な被ばく線量値の図)―movie.swf
 JISCARDは飛行中に被ばくする宇宙からの放射線 (宇宙線)の量を計算します

資源エネルギー庁_エネルギー白書
資源エネルギー庁 パンフレット 原子力関係のパンフレット(改訂中)
3.11以後、色々な記事で言及されて出典とされている「原子力2010」という資料の所在はネット上では不明です。改訂中なのであれば、それを明記して公開しておくことで国民は出典を確認し信頼できる引用かどうか判断できます。(2012.05.18)

日本原燃株式会社 | 放射線について 〔本社〕青森県上北郡六ヶ所村