◇ 2021.09.11
県内コロナ感染者減も変異ウィルス増加 引き続き対策徹底を(09月10日 17時16分 NHK甲府放送局)
県がまとめた直近の感染状況によりますと、県内では新型コロナウイルスの感染者数が減少傾向にありますが、感染力の強い変異ウイルス、「デルタ株」による感染が広がっています。
県は引き続き感染対策の徹底を呼びかけています。
県の発表をもとに、10日までのおよそ1か月間の、1日あたりの感染者数をまとめたものです。
先月は、1日あたりの発表として過去最多となる103人の感染が確認されるなど感染が急拡大し、先月1か月間だけで、全体の4割以上を占める2079人の感染が確認されました。
一方、今月に入ってからの感染者数は、1日あたり50人を下回って推移しています。
また、1日あたりの感染者数を前の週の同じ曜日で比べると、10日を含めて18日連続で減少しています。
また、県は新たに、1人の感染者から何人に感染が広がるかを示す指数「実効再生産数」の値を公表し、9日時点では0点74でした。
この指数は1を下回っていると収束に向かうとされていて、県は、「県内の感染状況は減少傾向にある」としています。
一方、県がまとめた8日までの変異株のゲノム解析の状況によりますと、感染力の強い変異ウイルス「デルタ株」が、県内でも拡大していることが明らかとなっています。
ことしの6月ごろまででは、ほとんどがイギリスで最初に確認された「アルファ株」でした。
しかし、徐々に「デルタ株」の割合が高くなり、7月の下旬以降はほとんどが「デルタ株」に置き換わりました。
県は「感染状況は減少傾向にあるが、デルタ株が依然として猛威を振るっている状況だ。県民には引き続き感染対策を徹底するよう心がけて欲しい」と呼びかけています。