○概要 (1)年代:乳児(1歳未満) (2)性別:女 (3)居住地:山梨県 (4)症状、経過 3月31日 心肺停止状態となり、山梨大学付属病院に救急搬送 CT 撮影により肺炎像が認められたため、PCR 検査を実施し、 陽性を確認。 (5)行動歴(発症前 2週間以内の渡航歴:無) 発症後の行動歴なし (6)濃厚接触者 濃厚接触者である両親は、4月1日山梨県衛生環境研究所において PCR 検査を実施し、陰性と確認。 搬送に従事した者2名と山梨大学医部附属病院の患者10名の合計 12名を濃厚接触者と特定。 ※その他、現在調査中8例目(PDFファイル原本画像) | 8例目の第2報(同)
島田学長らによると、乳児であることや、両親に風邪症状がないことから新型コロナを疑わず、医療スタッフはマスクの着用など通常防備の「標準予防策」と呼ばれる装備で処置にあたった。
女児は肺のCT検査で軽度の肺炎とみられたが、小児科の教授が、他の医師が難色を示す中、新型コロナのPCR検査に踏み切ったところ、陽性だった。
このため、結果が出るまでに関わった、小児科医8人▽救急部医師4人▽研修医5人▽集中治療室(ICU)看護師15人▽放射線技師2人▽薬剤師1人▽第2外科医師1人▽臨床工学技士2人▽安全管理部看護師1人▽外来看護師2人▽看護助手2人▽病棟医師事務作業補助者1人-の計44人が濃厚接触者となり、2週間の自宅待機となった。
周辺の病院と連携して診療態勢は維持しているが、武田正之病院長は「オーバーシュート(爆発的患者急増)が起きたら対応できない」と指摘。
記者会見した山梨大の島田真路学長や武田正之病院長によると、女児は自宅で心肺停止となり、救急搬送中に気管挿管が行われた。病院で肺のCT検査を行った。念のため新型コロナのPCR検査を2度行い、いずれも陽性だった。「生命の危険がある重症」としている。
島田学長らによると、両親とも陰性で、感染経路は不明。女児は正常に発育してきたという。「CTの画像は重症の肺炎ではなく、新型コロナが心肺停止の直接の原因になったとは考えにくい」と述べ、新型コロナによる肺炎ではない可能性が高いとの見方を示した。
病院側は救急搬送を受け入れた際には新型コロナを疑っておらず、職員は標準的な予防装備しかしていなかった。このため、医師17人、看護師18人ら職員44人のほか、集中治療室にいた患者など計56人が濃厚接触者となった。病院は職員を2週間の出勤停止とした。
山梨県や病院によりますと、31日、県内の中北地域に住む0歳の女の子が自宅で心肺停止の状態となり、山梨大学医学部附属病院に搬送されてきました。
病院がPCR検査を行ったところ新型コロナウイルスの感染の陽性が確認されたということです。
また、女の子は心肺停止の状態ではなくなったものの、意識不明の状態で、現在集中治療室で治療を受けているということです。
また、濃厚接触者となった両親はPCR検査で1日、陰性が確認されていて、県では感染の経緯などを調査しています。