ワクチン接種順は誰が判断すべきか

ワクチン接種順は地域自治体の判断に任せるべき

私がこの記事を書いたのは、「山梨県からのお知らせ」に書かれているように、家庭内での感染こそが問題なのだと思ったからです。
 【都道府県各地の状況を確認する余裕は無いので、山梨県の状況として考察しただけです。地域ごとに違いがあって当然、全国一律施策だけでコロナ禍に対処する事こそがコロナ禍が続く原因かも知れないと・・・】
高齢者施設に入っておられる方は、むしろ感染には安全な領域におられるはずだ。年齢に関係無くその施設で働く方々、仕事として出入りする方々に優先してワクチン接種しておけば入居者の方々が感染することは無い。
むしろ高齢者と一緒に生活されているご家族の方々にワクチン接種を先行する、それを行うべきではないのか。
まずはウイルスを家に持ち込まない状況を実現することで高齢者をお守りするのです。
家族構成は市町村が管理する住民基本台帳から分かる、国や県庁では家族構成まで分からないはずです。個々人のマイナンバーを擦り合わせていけば分かると言うなら、県庁さんはそれを行って在宅高齢者のご家族に「ワクチン接種券」を送れば良い。
なんでも全国一律でやりたがる政府の考え方こそが、コロナ禍からの脱出を妨げているように私は感じるのです。
都道府県市区町村でそれぞれに生活状況の違いもある、ワクチン接種の医療機関先行は当然ですが、その後は市区町村自治体に任せるべきなのです。
2021年4月12日から、山梨県でも一般県民へのワクチン接種が始まり、最初に届く2500人分のワクチンは甲府市に500人分、甲斐市と南アルプス市にそれぞれ1000人分を割り当て接種が始まると報じられました。(この件の山梨県庁公式発表は確認できなかったので報道記事によります。)
報道記事では第一弾は「高齢者向けのワクチン接種」と記されていますし、厚生労働省のサイトでも 新型コロナワクチン接種についてのお知らせ 接種が受けられる時期 に次のように記されています。
 接種を行う期間は、令和3年2月17日から令和4年2月末までの予定です。最初は、医療従事者等への接種が順次行われます。その後、高齢者、基礎疾患を有する方等の順に接種を進めていく見込みです。なお、高齢者への接種は、一部の市町村で4月12日に開始される見込みです。当初は実施する市町村や接種する人数が限られており、順次拡大していきます。
山梨県からのお知らせ甲府市・新型コロナウイルスワクチンの予防接種について
 新型コロナウイルスワクチンの予防接種については、医療従事者への先行接種を皮切りに、今後、甲府市に入ってくるワクチンの供給量を考慮しながら、高齢者等から順次開始する予定です。また現在、65歳以上の高齢者の方への接種券(クーポン券)の発送ができるように準備を進めているところです。
甲斐市・コロナワクチン関連
 (2021-03-16 確認・このページはこれから更新されていくでしょう)
南アルプス市・新型コロナウイルスワクチンの接種について
 新型コロナウイルスワクチン接種が順次開始されます。医療従事者への先行接種を皮切りに、今後、南アルプス市に入ってくるワクチンの供給量を考慮しながら、65歳以上の高齢者から順次開始する予定です。現在、65歳以上の高齢者の方への接種券の発送ができるように準備を進めています。

厚生労働省・新型コロナワクチンに関する自治体向け通知・事務連絡等
 このページを参照すると、「新型コロナウイルス感染症に係る予防接種の実施に関する手引き(第2.1版)」 令和3年3月12日 [PDF形式:3,523KB] があります。
このPDFファイル 9ページから以下の記載があります・・・
ここに書かれている事が、甲府市や南アルプス市の記事で、「接種開始時期(予定)」に要約して伝えられています。

(2)接種順位
 新型コロナワクチンの接種は、当面、確保できるワクチンの量に限りがあり、その供 給も順次行われる見通しであることから、国が接種順位と接種の時期を公表し、順次接 種していくこととなる。
 接種順位の上位の者の具体的な範囲については、接種目的に照らして以下のとおりさ れている。

 1 医療従事者等 新型コロナウイルス感染症患者に直接医療を提供する施設の医療従事者等(新型コロナウイルス感染症患者の搬送に携わる救急隊員等及び患者と接する業務を行う保健所職員等を含む。)
 【救急隊員、保健所職員等を含む と書かれていて私は安心しました。医療機関の方々だけが感染者と接触リスクがあるのではない、救急車の乗務員などもリスクが大きいはずだと思っていたからです。】

 2 高齢者 令和3年度中に65歳以上に達する方、ワクチンの供給量・時期等によっては、年齢により接種時期を、細分化する可能性がある。

 3 基礎疾患を有する者
   1.令和3年度中に65 歳に達しない者であって、以下の病気や状態の方で、通院/入院している方 【多数の詳細説明あり】
   2.基準(BMI30 以上)を満たす肥満の方
 3 高齢者施設等の従事者 高齢者等が入所・居住する社会福祉施設等)において、利用者に直接接する職員(市町村の判断により、一定の居宅サービス事業所等及び訪問系サービス事業所等の従事者も含まれる。)
 3 60~64歳の者 ワクチンの供給量によっては、基礎疾患を有する者と同じ時期 に接種を行う

 4 上記以外の者 ワクチンの供給量等を踏まえ、順次接種
   ワクチンの供給量・時期等によっては、年齢により接種時期を、細分化する可能性がある。

以上はワクチン接種順位の概要で、この後に事業分野別の詳細が記されていますのでご参照ください。
PDFファイルの 20ページでは、第3章 事前準備、予防接種実施計画等、実施計画等策定の要点、留意事項 など、まるで先生が生徒に教えているかのような項目が並んでいます。