山梨県はガイドラインの徹底を要請

山梨県はガイドラインの徹底を要請

県 ガイドラインの徹底を要請(2020年06月04日 17時43分 NHK甲府放送局)
イオンモール甲府昭和の飲食店に勤務する男性が新型コロナウイルスに感染したことを受け、県は4日までに休業の協力要請の対象から除外したおよそ260の施設に対し、改めてガイドラインの徹底を図るよう求めました。
山梨県は、休業への協力を要請している大型集客施設や遊興施設など8つの種類の施設について、県が示した独自基準に基づきガイドラインを作成し、県がその内容が十分と確認できた場合は対象から除外するとしていて、3日までにおよそ260の施設が除外されています。

イオンモール甲府昭和も先月16日に対象から除外されていて、ガイドラインには、入り口で従業員が37度5分以上の発熱がないか測定するほか、専門店を含め各店ごとに従業員の体調を確認し、イオンモール甲府昭和の事務所に提出することなどが盛り込まれていたとです。
県が3日にイオンモール側に対し調査した結果、ガイドラインに基づく運用に問題はありませんでしたが、感染が確認された男性は、今月1日にPCR検査を受けた際、医療機関から、「結果が出るまで自宅で待機するよう」求められたものの翌日の2日、出勤していました。
このためイオンモール側は県に対し、今後は、店の責任者が従業員に直接体調を聞き取ることや、体調が悪い場合には速やかな報告を徹底させるなど、体調把握の体制強化を図ると伝えてきたということです。

今回の事態を受け、県は4日までに休業への協力要請の対象から除外したおよそ260の施設に対し文書で改めてガイドラインの徹底を図るよう求めるとともに、従業員の衛生意識の向上や体調不良を言い出しやすい環境づくりを進めるよう求めたということです。
県は、「実行性を確保するためにもガイドラインに記した感染拡大防止の対策を着実に実行してほしい」と話しています。