ワクチンの調整枠、山梨県の事例

◇ 2021.07.15 ワクチンの「調整枠」希望と供給の差が大きい自治体に配分へ(NHK甲府放送局 07月15日 17時24分)
 山梨県は、来月(2021年8月)前半に国から供給される新型コロナウイルスワクチンのうち、県の裁量で市町村に配分できる「調整枠」については、希望しているワクチンの量とこれまで供給された量との差が大きい市町村に対しより重点的に配分する方針を決めました。

 厚生労働省は、来月前半に配送する新型コロナウイルスのワクチンについて、一定量の在庫があると見なした自治体については、人口に応じて配分する「基本計画枠」を1割減らす一方、県の裁量で配分できる「調整枠」を増やし、効率的な接種につなげるよう求めています。
 その結果、山梨県には「基本計画枠」として54箱・6万3180回分、「調整枠」として14箱・1万6380回分が供給される予定ですが、これは市町村が希望している量の半分以下にとどまっているということです。

 県は「調整枠」の分のワクチンについて、希望しているワクチンの量とこれまで供給された量との差が大きい市町村に対し、より重点的に配分する方針を決めました。
 具体的な市町村や配分数は公表されていませんが、県ワクチン班は「これまでも希望通り供給されたことはほとんどなく、市町村もそれを見越して計画しているので、接種のペースは落とさざるをえないと思う。今後も国に対しワクチン量の確保の要望を続けるが、公平性も考慮しながら臨機応変に調整していく」と話しています。