新型コロナウイルスの変異株

新型コロナウイルスの変異株

一般社団法人 日本感染症学会
【重要】変異「種」の誤用について(報道機関 各位)(最終更新日・2021年1月29日)から引用させていただきました。全文はリンク先からご確認ください。
理由および解説
● 突然変異はすべての生物において、遺伝子の複製過程で一部読み違えや組み換えが発生し、遺伝情報が一部変化する現象です。
● この中で、新しい性質を持った子孫ができることがあります。この子孫のことを変異“株”と呼称します。変異株は、変化した遺伝情報の影響を受けた一部の性質が変化していますが、もともとの生物の種類は変化していません。この場合、同じウイルスの複製バリエーションにすぎませんので、ウイルスの名称は変化しません。
● しかしながら、極まれに近縁の生物種の間で多くの遺伝子の交換(組み換え)が起きると、2つの生物種の特徴を併せ持った新しい生物種が誕生することがあり、その場合には変異“種”と呼称します。この場合、新型のウイルスが誕生することになるので、新しいウイルスの名前が与えられます。
● 今回の変異株は、新型コロナウイルスのスパイクタンパクにN501Yという特異的な変異が起こり、宿主細胞への感染力が強くなったという性質の変化がありますが、元来もっていた新型コロナウイルスの基本的特性はほとんど引き継がれておりますので、依然として新型コロナウイルスのままですので、変異“株”と呼称すべきです。
新型コロナウイルスの「変異株」 という用語がニュースや知事記者会見などで使われていても医学に完全無知な私には理解できず。
 関連組織のリンク集からは、2021-02-12 感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株について(第6報)(国立感染症研究所)も見付けましたが難しくてとんと分からず。上に引用した日本感染症学会の記事に行きついて納得です。
株価がどんと上がったとのニュースを見ましたが、新型コロナウイルス変異「株」が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)までカセギになる株屋さん用語じゃなくて良かったね、ということで備忘メモ。
【毎度のことで、WHO や欧米各国では、この「変異株」をどう表現したり対策しているのか確認したいですが、それはまた別な話】
 WHO の記事 SARS-CoV-2 Variants(Disease Outbreak News 31 December 2020)に気付いて、私はこのページのファイル名を 20210215_SARS-CoV-2_Variant と設定しました。
「新型コロナウイルス変異株」 の 「株」 について確認しました・・・
生物学において株(かぶ、英: strain)とは・・・(Wikipedia)
新型コロナウイルス変異株の感染は山梨県でも発生が報告され、県内報道記事にもありましたので、記録しておきました。
2月18日に変異株による患者さんの2例目が報告されました。これは変異株であることが確認された患者(2月12日公表)の接触者との発表です。
◇ 2021.02.18 山梨県  新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者発生について
◇ 2021.02.12 山梨県  新型コロナウイルス感染症(変異株)の患者発生について